【フルハンドメイドオーダー】新しいレーベルでのオーダースーツが始まります。
姫路のオーダースーツ店EGRETは、新しいレーベルでの受付をスタートさせます。
今まで九州の工房であるカスタムレーベルと、クラシコレーベルでは愛知県にある工房aldex (アルデックス) に仕立てをお願いしておりました。ベースの有型からフルオーダーに近い補正範囲を持つ両工房ですが、今回新たにスタートするのは一から型紙を起こし全て手縫いで仕上げるフルハンドメイドオーダー (ビスポーク) になります。
もちろんコンピューターを使ったCAD制御ではなく、紙ベースで型紙を一から起こしてお作りするので、基本的にどのようなご要望にもご対応が可能です。
国内屈指の技術力を誇るクラシコレーベルでも非常に満足度の高い洋服をお仕立てしておりましたが、それを上回るクオリティを保証いたします。
フルオーダーならではの採寸法を取り入れています。
一般的な採寸方法は短寸式と胸度式の2つ。短寸式は身体中を採寸してそこから型紙に反映させていく方法で、胸度式は胸のサイズに合わせて公式があり各パーツの寸法を設定していく方法です。
それぞれにメリット・デメリットがあり短寸式の方が身体にフィットしやすい一方でバランス感覚が難しくバランスの悪い洋服になる恐れがあります。胸度式は既製服の考えに近く、綺麗な洋服が作りやすい反面、身体に合いにくい採寸法です。
ちなみにフルオーダーにしろパターンオーダーにしろ、オーダーの世界は胸寸式が主流です。
EGRETでは短寸式をさらに進化させた斜辺裁断法を取り入れ採寸し、型紙に落とし込みをかけます。
斜辺裁断法は、皇室御用達のテーラーである服部晋さんが考案されたもので、斜め方向の寸法を計測することでより立体的に身体の形を把握しやすくなります。
仮縫い
これは仮縫いサンプルですが、腕巾が足りなかったり、反身がうまくいっていなかったり不具合が生まれている箇所の修正をおこない、実際の本縫いにはいっていきます。自分の採寸は難しいです。
EGRETのフルハンドメイドオーダーは生地によって価格が変わりますが、スーツであれば198,000円に44,000円の仮縫い費用が入った242,000円からお作りいただく事ができ、ジャケットであれば143,000円に仮縫い費用33,000円 (176,000円) からのお仕立てです。
ベスト付き +49,500円、仮縫い11,000円 (合計 60,500円~)
パンツ 99,000円、仮縫い22,000円 (合計 121,000円~)
ベスト単品 99,000円、仮縫い22,000円 (合計 121,000円~)
コート 198,000円、仮縫い44,000円 (合計 242,000円~)
例えば、カノニコの生地を使えば、2Pスーツで仮縫い込み253,000円、ジャケットは仮縫い込み187,000円でお仕立て可能です。
(※全て税込)
他のレーベルよりは価格が上がりますが、一から型紙を起こして全て手縫いで仕上げる事を加味するとお求めがしやすい価格でのご提供になるかと思います。是非、兵庫県姫路市唯一のフルオーダースーツを是非ご体感ください。
スーツの蘊蓄ネタブログはこちらから
【業界の嘘】仮縫いを付けたらフルオーダー?いえいえ違いますよ、という話。
スーツの小ネタの関連記事
- スーツの小ネタ
フルハンドメイドオーダーの魅力について。
姫路のオーダースーツ店EGRETでは、縫製をおこなう工房によってカスタム、クラシコ、フルハンドメイドとレーベルを分けています。どんな生地を使い、どの工房で縫製をおこなうかで仕上がりは違うものとなります。 カスタムとクラシコは、メイドトゥメジャーやイージーオーダー、パターンオーダー...
- スーツの小ネタ
【永久クリース仕様?】スラックスにクリースステッチを入れるデメリットを2つ。
スーツのスラックスに必要不可欠なクリースライン。パンツの真ん中に入っている線のことで、これにより縦長に足を綺麗に見せられ、またフォーマルな印象を持たせることができます。スラックスだけでなく、ジャケットとコーディネートさせることを目的に、デニム素材でもクリースラインを入れるイタリア...
- スーツの小ネタ
【ナポリっぽくしたい?】ジャケットのラペル位置をアイロンで変えてはいけない2つの理由
洋服の印象は素材によるところが大きいですが、型紙によっても雰囲気を変えることができます。 スーツであれば肩を構築的な角度で作ったり、逆に柔らかくしたりすることによって、英国やイタリアのエッセンスが加わっていきます。タイトルにあるラペルの返り位置もその一つで、返り位置を下げてVゾー...
- スーツの小ネタ
オーダーコートが楽しくなる季節に近づいてきました 『クラシカルなロングコートはいかがでしょうか』
姫路のオーダースーツ店EGRETでは、新作のコーデュロイやモールスキンなどスポーティな服地が先日入荷し、常時取扱いしているカシミヤやメルトンといったクラシックな生地も含めて、充実したコート生地のラインナップをご覧になっていただけます。 このブログを書いている日中に外を見ながらコー...
- スーツの小ネタ
サイズが合っていないとジャケットの前合わせが開く件。※ただし例外の考え方も有り
オーダーの場合、お客様それぞれの体型に合わせてサイズの数値を設定していきます。そこにはその方に合った数値とデザインの数値というものが存在します。 例えばサスペンダーをされない方はベルトもしくは脇尾錠等を使い、骨盤の位置に引っ掛けるよう設定する必要があります。無理に股上を伸ばすと下...
- スーツの小ネタ
どこまで拘る、手縫いの妙。クラフトマンシップを感じさせるディティールについて。
6月に入り、夏を感じさせる日差しになってまいりました。季節の変わり目は体調を崩しやすいものですので、どうかご自愛ください。 さて、仕立ての世界は仕上がりまでに最低でも1カ月程度お時間がかかります (フルハンドメイドでしたら4カ月以上) 。 お直しなどは手縫いの方が融通が利きやりや...