姫路の老舗喫茶店『ブラジル』店主、大石様の装い。ユニークなオーダースーツのご紹介です。
『ブラジル』という姫路にある老舗喫茶店をご存じでしょうか。
50年以上の歴史があり、姫路の主要商店街である御幸通りにも店舗を出していたことで、当時を知る50代以上の方なら知らない人はいないという有名喫茶店です。
現在は飾磨駅近郊にある本店と、姫路駅北側にある東店の2店舗で、当時の内装そのまま昭和の香りがします。
そんなブラジルのオーナー、大石様のオーダースーツをお作りさせていただきましたのでご紹介します。
ブラジル店主、大石様のオーダースーツ
『あまり奇抜過ぎず、普通よりも少し洒落た感じにしてほしい』
そんなご要望を大石様にいただきまして、当店ピッタリの生地がございます。
BIELLESI (ビエレッシ)
ビエレッシはイタリア製でありながら、日本企画。ブランドを担当されている営業マン曰く、あえて他ブランドでないような生地を企画していますとの事。
あまり知られていませんが、カノニコ・ゼニア・ロロピアーナといった有名なイタリア生地は基本的にクラシカルなオーソドックスな柄しか作らないので、日本にあうように各商社が別注していたりします。サラリーマンストライプと呼ばれる極細のストライプも日本企画が多いです。
なので、根本から日本企画であるビエレッシは、日本人好みの生地や特殊な色・柄の生地に関してとても品ぞろえが多くお勧めです。
今回の大石様のスーツも薄っすらとチェックが入っていて、遠目では無地に見えても、光の具合によりチェック柄が引き立つユニークな生地です。
ちなみに、シャツはサンプルなので袖丈があっていません。撮影ミスです、すみません。
お任せいただいたジャケットの裏地・ベストの背中も、鶴がプリントされた和柄の裏地で、『めっちゃいいやん』と気に入ってくださいました。
普段はTシャツに半パン、クロックスとラフな格好をされている事が多い大石様のイメージとは真逆の装いである三つ揃いのスーツ。普段とのギャップに周りの方は驚かれるかもしれませんね。
ご感想のなかで、『ピタッとしたスーツは着にくい物だと思っていたが、動きやすい』とおっしゃられていました。
そうなのです!スーツは首から肩にかけてどのようにフィットさせていくかで着心地の良さが変わっていきます。
動きやすい服にストレッチ素材は不要
着心地を上げて、動きやすくするためにストレッチ素材は不要です。ストレッチ素材を入れる事で作り手側からすれば“簡単”に動きやすいスーツを作れるのでしょうが、型崩れしやすいストレッチ素材を安易に使うのはどうなのかな?と私は考えております。
ストレッチ素材の否定ではなく、1年、2年くらいで着なくなるものだったり、ピタピタで合わせるカジュアルなスーツであれば全然ストレッチ素材を使用して良いと思いますが、私のエゴと言いますか、、、 (笑) 。せっかく良い物を作るのだから長く着て欲しい、と基本的にウール100%の物をお勧めしております。
“着用することで気分が上がる”そんなスーツをお探しの方は是非一度ご相談いただけましたら幸いです。
喫茶店ブラジルの宣伝です↓↓
昭和レトロな店内で、料理はボリューム満点の懐かしい味が美味しい喫茶店です。喫煙可で、タバコ吸われる方からも重宝されると思います。
ブラジル本店
兵庫県姫路市飾磨区今在家4-23
079-233-1889
営業時間:7:00~21:00 (年中無休)
ブラジル 東店
兵庫県姫路市坂田町15
079-288-3355
営業時間:7:30~18:00 (定休日 第3水曜日)
この辺りもかなりユニークな仕上がりになっています↓↓
お客様のユニークなオーダースーツの仕上がり【使用生地:DRAGO ドラゴ】
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