お客様の写真 - 【A様のご依頼】LORO PIANA “AUSTRALIS (オーストラリス)” ～Super150's のブラウンスーツ～

2024.10.12【A様のご依頼】LORO PIANA “AUSTRALIS (オーストラリス)” ～Super150's のブラウンスーツ～

姫路のオーダースーツ店EGRETでは、常時10,000種類以上の生地を取扱いしています。これはいつご来店いただいても、全ての季節、シーンに合わせた洋服をご提案したいと考えているからです。仮に無地のネイビーというよくある生地であったとしても、繊維や糸の太さ、生地の厚み、色の出方など、それぞれの生地には適した洋服があります。良い洋服とは、着用される方にとって“良い洋服”でないとならず、AさんとBさんでは良い洋服が異なります。その方にとって最高の洋服を目指していてくのがオーダーであると考えています。

本日ご紹介するA様は、落ち着いた印象で、軽く着用できる春夏のスーツをとご依頼いただきました。いくつかの選択肢のなかよりお選びいただいたのは、イタリアらしい軽快な生地感に定評のあるLORO PIANA (ロロピアーナ) のAUSTRALIS (オーストラリス) です。

LORO PIANA “AUSTRALIS”

数あるLORO PIANAの生地の中で、AUSTRALISは中間程度の繊維の太さ (それでもSuper150'sとうい細原毛ですが) のシリーズで、綺麗な艶感が見て取れます。春夏の着用を目的とされ、着用頻度も高くないA様でしたので、軽快な目付240gのAUSTRALISを使用しています (秋冬向けに270gのものもあります)。

2/1綾のツイルで織られ、経緯別の色糸を使用しているため、生地表裏の表情が異なります。表からも若干の緯糸の薄い色を感じさせ、クリアな見た目というよりも落ち着いた表情の洋服をお仕立てしやすいです。特にブラウンという色の場合、選定を間違えるとコスプレのように見えてしまう場合がありますので注意が必要です。

体格の良いA様の身体に合わせてお作りしていますが、ポイントポイントでくびれを作ることが大切です。着心地が良くても、合わせて見た目が格好良くないとオーダーの魅力が損なわれてしまうと考えています。着て着やすく、見て美しい、そんなスーツを目指します。

つくりまで

生地の色味を拾ったダークブラウンの水牛ボタンや、丹念に打ち込んだAMFステッチ。細かなつくりで綺麗に仕上がっており、お願いしている工房の技術力の高さを感じていただけます。

オーダースーツは選ぶ生地も大切ですが、誰が設計図作り、どの工房で仕立てるかも非常に重要な部分です。兵庫県姫路市でこだわりの洋服をお考えの際には是非一度お問い合わせいただけますと幸いです。

最後になりましたが、A様、いつもありがとうございます。