お客様の写真 - 『葛利毛織 (くずりけおり) 』ションヘル織機による国産ウールを使ったオーダースーツ

2024.10.17『葛利毛織 (くずりけおり) 』ションヘル織機による国産ウールを使ったオーダースーツ

国内有数の生地産地である尾州において、今なお昔ながらの低速織機 (ションヘル) を使用している葛利毛織。現在主流となっている高速織機に対して、低速で生地を織り上げることにより、空気をはらんだふくらみのある生地が作れ、その違いは10年着用することで経年変化を感じていただけるようになると葛利毛織の代表の方は話します。革新的な生地というよりは、(工場見学させていただいた際に感じた) 実直なモノづくりの姿勢に強く惹かれるものがあります。

そんな葛利毛織の生地を使ったお客様のオーダースーツが仕上がってきましたのでご紹介いたします。

葛利毛織のウールシルク

こちらはウール80%に対して、シルクが20%ブレンドされ、美しく上品な光沢を放っています。

シルクと聞くと、高級感がある反面、繊細でもろさのあるように感じられる方も多いのではないでしょうか。確かに水や摩擦に強くないという側面はありますが、引っ張りなどの強度に優れ静電気への耐性、吸湿性、放湿性に優れ、肌触りも良いことから着用者にとって非常に快適にある素材です。その狙いから、カシミヤの脆さを補うためにシルクをブレンドさせたものもあります。繊維の配合を見て、デザイナーがどういった狙いをもった生地なのかを考えるのも楽しいものです。

葛利毛織のオーダースーツ

葛利毛織のウールシルクを使って仕上がったスーツがこちら。ふっくらとした質感、動きの少ない生地は葛利毛織の良さの一つである縫いやすさに繋がっていきます。熟練の職人であったとしても、縫いやすい生地の方が、綺麗な仕上がりになりやすくなります。

遠方のお客様で配送させていただいたので着用の写真はありませんが、ヒアリングさせていただいたところ生地の質感やフィット感にお喜びの声をいただきました。ご遠方でもEGRETを活用していただけること嬉しく思います。

水牛ボタンやキュプラ裏地といった細かな部分にもこだわりあるオーダースーツ。兵庫県姫路市でこだわりある洋服をお考えの際には是非一度お問い合わせいただけますと幸いです。