洋服が好きだ!という方にお勧めしたいスーツ服地【SMITH WOOLLENS スミスウールンズ】BOTANY(ボタニー)

こんにちは、ご紹介したい生地が多すぎて困っている鳥形です。
スーツ生地って普遍的なものが多いとはいえ、色味は春夏のほうが明るく、秋冬になれば落ち着く傾向があります。しかし、質感は秋冬のほうが豊かなものが多くなっていて、紡毛、梳毛(所謂ザラザラかさらさら)の違いもそうですが、生地が厚くなる分色んな仕事を加えやすいので面白い生地を見つけていただきやすいです。
最近ご来店いただくお客様も、秋冬のスーツ地やコート地などを見られては「あー、楽しい!」というきらきらとした表情をされます。気温も落ち着いてきたので、「やっとジャケット着てネクタイ締めれるよ」と喜ばれている方も多いのでは。
本日はそんな洋服好き、スーツ好きにおくる”とっておきの生地”のご紹介です。
その名もSMITH WOOLLENS BOTANY(スミスウールンズ ボタニー)。
SMITH WOOLLENS BOTANY
”ロンドンマーチャントの雄”と称され、英国を代表する生地ブランドのSMITH WOOLLENS(スミスウールンズ)の説明はこちらから見ていただきたいとして。
https://egret-suit.com/cloths/smith-woollens
この秋冬にリニューアルをしたスミスウールンズのラインであるBOTANY(ボタニー)についてご説明します。
ボタニーの名前の由来であるボタニーウールは、オーストラリア産のメリノ羊からとられた最も良質で高価な羊毛を使用して作られています。メリノウールって冬によく聞く素材だったりしますが、そのメリノの中でも最高クラスのものがボタニーウールです。
最高のメリノ、ボタニーウールをスミスウールンズが使用して生地を作るとどういったものになるのか?
その特徴はこの数字に表れてきます。
目付:380g~410g
この数字を聞いてボタニーに興味を持たれる方はよほどの洋服好きだと思います。
目付(めつけ)とは、生地150cm巾×100cmの重さのことで、生地は重さと厚みの関係がほぼ相関関係があり目付が重いと生地も厚くなります。
一般的にオールシーズンで使われるスーツの目付が260g程度で、380~410gはその約1.5倍。しっかりと厚みがあるのがこの数字からイメージできます。
そしてこの厚みが着込んでいくごとに味わいが増していく、ボタニーの魅力につながってきます。
ちなみにちなみに、、、
380~410gという数字に幅があるのは、生地には縮絨(しゅくじゅう)といって湿らせ、圧力をかけて生地を縮める工程があります。もともと162cm巾だったものが、148cmになったり152cmになったりすることがあるので、重さに幅が出てしまうからです。海外の生地で厚みがあるものは目付に幅があることが多いです。
BOTANY(ボタニー)
長く着込んでほしいという想いが込められたボタニーだからこそ、ラインナップは極々普遍性をもたせた生地がズラリと並んでいます。
派手なものを求められている方には不向きなラインの生地ですが、クラシックなスタイルを求められている方にとって興味深いものと言えます。
この時のブログ記事の生地がボタニーです(記事の生地って言い方面白いですね)。これは自分用のスーツで現在仮縫いをほどいて本縫い中。10/6頃の仕上がりましたらまたご紹介しますね、ご期待ください。
https://egret-suit.com/blog/column/20200911
BOTANY(ボタニー)のラインナップ
クラシカルな生地ばかりこれだけのバリエーションの中からお選びいただけます。見ごたえのあるクオリティばかり、是非ご来店の際はご覧ください。高い耐久性と防シワ性を誇るスミスウールンズ、ボタニー。
サージ
シャークスキン
バーズアイ
ヘリンボーン
グレンチェック
チョークストライプ
ペンシルストライプ
ピンストライプ
ハウンドトゥース
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