【私物紹介】HOLLAND & SHERRY (ホーランドシェリー) のオーダースーツ

本日より2日間 (2025年9月27日・28日) 、EGRETで「オーダーシューズフェア」を開催します (28日は18時ごろまで) 。
店頭には浅草の職人が立ち、フィッティングを担当。足の悩みや履き心地へのご要望、革の表情や色、細部にわたって直接ご相談いただける貴重な機会です。店主も隣で一緒に拝見し、スーツとの相性や装い全体の設計まで含めてご提案いたします。
両日ともご予約制ですが、私と職人の2名体制のため、ホームページ上で枠が埋まっている時間帯でもご案内できる場合がございます。お急ぎの場合やこのあと寄れそうかも、、、という場合も、どうぞ遠慮なくお問い合わせください。
本日私が履いている靴もオーダー品。踵のホールド感、土踏まずの支え方など、足に合わせた設計は長時間の立ち仕事でも疲れにくく、装いの完成度と歩きやすさを同時に高めてくれます。見た目だけでない“道具としての良さ”に、つい手 (足) が伸びてしまう一足です笑 。
今日のスーツは、仕上がったばかりの HOLLAND & SHERRY ( ホーランドシェリー ) の生地で仕立てたものです。
同社は1863年創業の英国老舗マーチャント。今回のシリーズは目付約340gのしっかりした打ち込みで、肩から胸にかけての立体感、ウエストからフロントへかけてシルエットがきれいに出ます。光沢を楽しむ生地も好きですが、街の空気に自然と馴染むマットな質感が気に入りました。
色はミディアムグレー。そこにベージュのストライプという少し珍しい配色を合わせで、静かな中の“通なひねり”ですね。この配色は、英国ウェルドレッサーの間でも使われているクラシカルな組み合わせです。
実際の着用はこのような雰囲気。ストライプのベージュから色を拾い、FRANCO BASSI (フランコ バッシ) のオレンジタイを合わせました。
新しいスーツは気持ちが高まる一方で、仕立て上がり直後は生地や芯地がまだ“張りのある表情”。ここから着込むほどに身体の動きを覚え、柔らかく馴染んでいきます。
EGRETでは、スーツも靴も“長く付き合える相棒”としてご提案をしております。今日お渡しして“完成”ではなく、着るほど・履くほどに良くなる。そんな時間の味わいを、ぜひお楽しみください。
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