縫製をお願いしているスーツ工房の小島氏にお越しいただきました。
姫路のオーダースーツ店EGRETではフルハンド、クラシコ、カスタムと分けまして、3つの工房に縫製をお願いしています。
所謂、一から線を引いていきお客様に合わせた型紙を起こすフルハンドメイドオーダー (ビスポーク) のフルハンドライン。原型となる型紙から修正をかけていくMTM (パターンオーダー、イージーオーダー) のクラシコラインとカスタムラインです。
クラシコラインに関しては国内MTM工房の三指には入る屈指の技術を持っており、これら三指は技術云々というよりも型紙の好みによる違いしかないと考えています。そのクラシコラインをお願いしている工房の次長にあたる小島氏にEGRETまでお越しいただきました。
小島氏とは情報交換を行い、EGRETとしても補正のクセやコツ等、クラシコラインのMTMについてさらに知見が深まりました。某生地があまり海外テーラーが使っていない理由など、ブログでは書けない話もありますので、それは直接店主に聞いてください (笑) 。
こちらは春から夏頃に新しく展開されるMTMのアイテム。ツイードやリネン、オイルドコットンなど質感のある生地で作るとかなり格好良いアイテムになりそうです。まだ画像を出したらダメなようでモザイクで雰囲気だけ感じて頂ければと思います。
これ以外にも当店エクスクルーシブで展開する型紙 (フィッシュマウスのあれです) も、打ち合わせを進めましたので、完成次第ご紹介させていただきます。
この日はMOONのヘリンボーン生地を使い、フロントダーツを排したフィレンツェスタイルのジャケットに、ニットとデニムを合わせたコーディネイトの小島氏でした。洋服好きなのが伝わりますね。この日は姫路に泊まられるの事でしたので、店舗訪問いただいた後の会食では洋服談義が止まらず、1軒目、2軒目とあっとういう間に夜の1時になりました。
小島氏、遅くまでありがとうございます。これからもEGRETの洋服をよろしくお願いいたします。
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