スーツの小ネタ - 【BRISBANE MOSS “DENIM TROUSERS”】パンツが起きる、寝るという話も少し。

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【BRISBANE MOSS “DENIM TROUSERS”】パンツが起きる、寝るという話も少し。

【BRISBANE MOSS “DENIM TROUSERS”】パンツが起きる、寝るという話も少し。
スーツの小ネタ

EGRETはオーダースーツを基本としてお仕立てしておりますが、スーツに合わせるコートや靴、シャツの他にプライベートでもご着用いただけるジャケットやトラウザーズ (パンツ) もご依頼頂いております。

当店のトラウザーズの特徴をお話しする前に、パンツの型紙のお話をしていきす。パンツには“起こす”、“寝かす”という概念があります。

 
 

起こしたパンツ

【BRISBANE MOSS “DENIM TROUSERS”】クリースステッチを入れる

起こす、立たせるともいいますが、起きたパンツは型紙でこういうイメージです。実際の型紙からトレースしたので若干脇側に寝ています。

 
 

寝かしの強いパンツ

【BRISBANE MOSS “DENIM TROUSERS”】クリースステッチを入れる

矢印方向にパンツが動き、脇側に寝かされているのが分かるかと思います。

 
 

【BRISBANE MOSS “DENIM TROUSERS”】クリースステッチを入れる

実際、この寝かせたパンツが製品になるとこういったイメージです。注目頂きたいのは、股部分から脇側に入った横のシワです。ヒゲとも呼ばれるこのシワは、足を大きく開くと消えます。つまり、寝かせる事で足を大きく開く事を想定した運動量の大きなパンツになるという事で、ジーンズなどがその例です。

 
 

【BRISBANE MOSS “DENIM TROUSERS”】クリースステッチを入れる

ゆとり量などが異なりますので、単純な比較は難しいですが、起こしたパンツはこうなります。股部分からの横のシワが付かずにウエストから裾にかけて真っすぐにパンツが落ちています。この“落ちる”というのがポイントで、カジュアルになりにくいジャケットと合わせやすいパンツを作る上で大切になってくるポイントです。その上でオーダーでございますので、お客様の身体やご要望に合わせてシルエット作りをする事が出来ます。

ちなみにパンツはジーンズやスラックス、チノパンといった各ある名前のものの総称であり、トラウザーズは今回ご紹介したような“起き気味”のパンツを指す事が多いです。

 
 

【BRISBANE MOSS “DENIM TROUSERS”】クリースステッチを入れる

今回はBRISBANE MOSS (ブリスベン モス) のホワイトデニムを使っており洗濯後の縮みを考慮し股下を気持ち長めに設定しています。

 
 

【BRISBANE MOSS “DENIM TROUSERS”】クリースステッチを入れる

【BRISBANE MOSS “DENIM TROUSERS”】クリースステッチを入れる

【BRISBANE MOSS “DENIM TROUSERS”】クリースステッチを入れる

目付580gとオンスに直すと約22オンスとなり、かなりのヘビーデニム生地です。

 
 

【BRISBANE MOSS “DENIM TROUSERS”】クリースステッチを入れる

【BRISBANE MOSS “DENIM TROUSERS”】クリースステッチを入れる

クリース線が消えないよう、ステッチを入れております。こういった細工がしやすいのもカジュアルトラウザーズならではです。

 
 

【BRISBANE MOSS “DENIM TROUSERS”】クリースステッチを入れる

地厚なリネンジャケットや、冬場であればツイードジャケットとの相性もとてもよろしいかと思います。

いかがでしたでしょうか。EGRETの起きた型紙の、オーダートラウザーズのご紹介をいたしました。拘りの洋服をお考えの方は是非一度お問合せいただけますと幸いです。

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