【播磨びと】メディア情報とハンドステッチ追加オプションの話を少し。
姫路のオーダースーツ店EGRETです。
ご縁がありまして、17日の神戸新聞朝刊の地域面にて、播磨地域で頑張っている人にフォーカスした“播磨びと”のコーナーに当店が掲載していただきました。広告ではなく、神戸新聞さんから問い合わせを頂いての掲載でしたので、選んで頂けた事とても嬉しいですね。
たくさんのお客様から紙面を見たよとのお声かけも頂き、新聞効果の大きさを実感いたしました。当店のことを知っていただく機会になった事も大変有難い事なのですが、今まで当店をご利用下さったお客様に喜んで頂けた事をとても嬉しく感じております。EGRETはまだまだこれから飛躍していきたいと思っておりますので、コツコツと一歩一歩努力し、皆様にご愛顧して頂ける店舗になるよう励んでまいります。引き続きよろしくお願いいたします。
神戸新聞さんのホームページにも記事が掲載頂いておりますので、是非ご覧ください。
神戸新聞NEXT
https://www.kobe-np.co.jp/news/himeji/202310/0016925409.shtml
ハンドステッチオプションの話
さて、ここからは拘りのディティールのお話。EGRETでは、追加オプション無しでお仕立て頂いてもご満足いただけるよう基本オプションを設定していますが、より拘りたいお客様に向けて様々なものご用意しております。その一つが、手縫いの工程を増やすということ。
イタリアの伝統的な芯を入れたボタンホールは当店でよくご利用いただく手縫いオプションで、これの発展形がこのハンドステッチです。
ラペル部分、ダーツ、袖、後身頃とすべてのステッチに関して、一般的にはAMFステッチという特殊ミシンで手縫い風に仕上げるところ、実際に手縫いの星留めというやり方で施しています。AMFステッチであれば、ステッチの出方やピッチ幅も均一になりますが、手縫いで仕上げる場合若干不揃いになります。
均一よりも若干の不揃いを評価するのは服飾ならではかもしれません。手縫いならではの柔らかで繊細な風合いを楽しんで頂けるのはオーダーならではです。AMFミシンを使う場合、ステッチが端から落ちないよう基本的に縁から2mm程度内側を縫うのが一般的ですが、一針一針手で行う場合においては1mm幅以下であっても落ちて仕上がる事はありません。縫っていて気づきますからね。
このハンドステッチは着心地に寄与せず、完全に見た目の問題です。拘りを形にしていくのが、オーダーでございますので手縫いの風合いを大切にしたいお客様にお勧めのオプションのご紹介でございました。
これからもEGRETのブログでは様々な角度より拘りを発信してまいりますので、次回以降のブログも楽しみにしていただければ幸いです。
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