【2件目】2023年春夏生地 HARRISONS (ハリソンズ) と新取扱い生地について。
2023年春夏生地プレビュー第二弾の今回は、英国一大マーチャントLBDグループの生地やフォックスブラザーズの取扱いをしているM社より、HARRISONS (ハリソンズ) と新取扱い生地ブランドのMAISON HELLARD (メゾンヘラルド) のご紹介です。
カノニコは安定の仕上がりで春夏定番のモヘアクワトロや、ウールのシアサッカーといった良生地が多く編集されておりましたが、、、画像を取り忘れてしまい割愛です (笑) 。すみません。
HARRISONS FRONTIER
ハリソンズのFRONTIER (フロンティア)がリニューアルとなりました。目付300gの平織りというクオリティは英国らしさを感じていただけるユニークな生地で、スポーティな仕上がりになり店主も好きなシリーズです。300g程度のマットウーステッドとしてフォックスブラザーズのフォックスシティや、スミスウールンズのアバカス辺りと対抗馬になります。
今回はリニューアルという事で10クオリティ程度入れ替わります。新たに加わるブラウンやベージュといったアースカラーで休日のカジュアルスーツはいかがでしょうか。
HARRISONS PREMIER GRAND CRU
こちらは新作となるPREMIER GRAND CRU (プルミエグランドクリュ) 。フランスブルゴーニュ地方のワインの畑の格付けにおいて、プルミエクリュの上で最高級を表したグランドクリュ。プルミエグランドクリュというからにはハリソンズにおける最上級の生地であることを示したことになります。
ハリソンズでは最も高級なSuper160'sという極細原毛を使用したスーツ生地バンチで、高級素材ならではのヌメりと光沢が魅力的です。不変的でクラシカルな色柄のラインナップは一見の価値有りです。
MAISON HELLARD
最後はメゾンエラー。日本での知名度はまだまだですが、質感を触ってみるとこれから注目度が高くなっていくことが分かるフランス新進気鋭の生地マーチャントです。
独特の柔らかさを持つフランス・ノルマンディーの麻をを使い、イタリアで織り上げるという国際的でユニークなリネンコレクション。上品な色合いもさることながら、ソフトな肌触りが魅力です。
『すべての紳士とワードローブに合うように、時代を超越した男性的な美学と快適さと多用途性を兼ね備えた柔らかな手触りを提案』と語る彼らの生地は、シーアイランドコットンやリネン素材のシャツと合わせて、柔らかく羽織る春夏のジャケットやオッドベストにすると雰囲気がよさそうなスタイルが組めそうです。
地球上で最も古い生地の1つであるリネンを突き詰めた、メゾンエラーにもご注目ください。
春夏生地の入荷は来年2023年1月後半から2月頃 (前後する場合有り) なので楽しみにしていただけますと幸いです。入荷連絡も致しますので、お気軽にお問い合わせください。
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