【1件目】2023年春夏生地の展示会へ行ってきました。ロロピアーナ・ドーメル・デルフィノ etc...
年末に向けて秋冬商品のお渡しが続いている12月も半ば。
普段40~60代くらいのお客様が多くお見えになるEGRETですが、この時期は成人式スーツのご依頼も多くなり、年齢層が下がる分華やかなスーツが度々登場します。若い方に似合うスーツ、年を重ねているからこそ似合うスーツもあり、ご提案の幅が大きくなり楽しい時期でもあります。
サイズ感もさることながら、洋服の印象を一番左右するのは生地にあります。色柄、厚み、質感、機能性、様々な要素があり奥が深いです。ネイビーの無地一つとっても、絶妙な色の濃淡や織り方によって仕上がる洋服は全く違うものになります。
本日のブログでは、先日行った来年の春夏生地の展示会のお話。
入荷は1月後半~3月くらいにかけてで少し先の話になりますが、生地見本帳の仕上がりを楽しみにしていただけますと幸いです。
Savile Clifford (サヴィルクリフォード)
英国生地らしいハリコシのあるウールモヘアが良い色味でした。
DRAGO (ドラゴ)
数あるイタリア生地の中でも存在感が増している印象のドラゴ。来春夏はスーパー180sのスカイフォールにコットンの入った生地が登場します。コットンが入るのでややハリ感が増し、スポーティな印象を出したシリーズです。
インポートジャケットコレクション
フェルラやロロピアーナ、ドラゴといった複数のブランドのジャケット生地が編集されたバンチ。淡いカラーパレットの生地が印象的です。
DORMEUIL (ドーメル) , William Halstead (ウィリアム・ハルステッド)
ドーメルの名生地スーパーブリオとウィリアムハルステッドのウールモヘア。昨今では通年スーツ生地としての需要も高いモヘアシリーズの決定版と言えます。
これは内緒の生地なので詳細は店頭で。
こちらは秋冬に出る予定の内緒の生地なので、これまた店頭で (笑) 。
TALLIA DI DELFINO (タリアデルフィノ)
蜜蝋を使用し、柔らかい質感になる仕上げでお馴染みのハニーウェイフィニッシュ。ウールリネンシリーズが出たり、いつも以上に季節感のあるコレクションです。
英国生地編集バンチ
ラッシャーミルズやマーチンソンといった英国生地が編集されたバンチ。お勧めはマーチンソンのフレスコで、HFWでも収録されているフレスコよりもライトにご着用いただけるシリーズとなっています。
イタリア生地編集バンチ
マルラーネとアンジェリコ (だったと記憶しています) が収録されているイタリア生地バンチ。イタリアらしいカラーリングが見ていて楽しいシリーズです。
REDA ACTIVE (レダアクティブ)
実はこのバンチは入荷済みでして、別途ブログ記事でご紹介できればと思うのですが、Super120'sで目付200gのシャツ生地をスーツやジャケットで着用しませんか?というご提案です。生地自体にウォッシャブル機能が付いており、一部水を使って洗えるため、汗をかきやすい夏場の洋服にぴったりではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか。2023年春夏生地速報第一弾としてご紹介いたしました。
REDA以外、入荷自体はまだ先なので気長に春夏のイメージを膨らませていただけると幸いです。
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