シャツ工場の展示会にお邪魔してきました。

本日の姫路は大変良い天気。日曜日ということもあってか駅前では音楽イベントで賑わいを見せておりました。
こういったイベントは現在大変少なくなっていますよね。当店で不定期開催している美食会 (お洒落して美味しい物食べましょうという企画) も、コロナ禍ということもあって休止中。頃合いがきましたら、また復活してまいりますので個別でご連絡していきますね。
さて、本日は先日潜入したシャツ工場さんの展示会レポートです。
タイトルの画像はそのお土産。このシャツ工場の展示会では毎回お土産があり、前回は携帯除菌スプレーでした。
今回の日本酒は、シャツ工場社長の繋がりのある会社のものだそうで、帰宅後美味しくいただきました。
ご馳走さまでした<(_ _)>
ユニークなシャツ工場 (もちろんしっかり縫える工場です)
当店が縫ってもらっているシャツ工場は数か所あるのですが、その中でもしっかり縫えてクオリティと価格のバランスが良いのが本工場 (ほぼこの工場にお願いしています) 。
フルオーダーではなく、パターンオーダー中心なので制約はもちろんあります (別途オプションでフルオーダーも可能) 。
例えばアームホール●cmを縦方向で小さくしてほしいといった細かい修正は通常できません。しかし、その制約を加味してもシルエットは美しく、縫製は非常に綺麗に仕上がるので、11,000円~という価格帯のオーダーシャツとして十分すぎるクオリティ (むしろ安いと感じるくらいです!) 。
フルオーダーもパターンオーダーもあくまで結果 (仕上がり) ではなく手法。フルオーダーの定義は、〝一から型紙を引くということ”であり、それが100%、〝良い服”とならないのがオーダーの難しいところだったりします (基本手間をかけた方が良い服にはなりやすいですが) 。
オーダースーツもそうですが、フィッターの技術次第で製品の仕上がりが全然違います。しっかりと要望を伝えたうえで採寸をしてもらうことが大切になってくるので、オーダーを検討している方は信頼がおけるフィッターさんにお願いすることをお勧めします。
話がすぐに逸れます (笑) 。すみません、展示会の話に戻りますね。
この工場をユニークといったのは、今のニーズを的確に捉えた素材や型紙を開発する姿勢からです。
この白のシャツ生地は、編み物 (ニット地) で高いストレッチ性、吸水速乾性をもった機能性服地。日頃からトレーニングをされていて、胸や腕など身体がすぐに大きくなる方や、タイトなシルエットで動きやすいさを求められる方向けに作られたそうです。
〝クラシックさ”からいうと、ポリエステル系の服地は邪道にはなってしまいますが (シャツの素材はコットンやリネンとされています) 、現代的な服地ともいえますので、クールビズのシャツに効果的ではないでしょうか。
続いてこちらは、シャツ生地でサファリジャケットというご提案。ジャケットという名前がついていますが、作りはシャツなので軽やかなイメージで着用でき、ご自宅洗いしていただけるので、カジュアルシーンのアウターとしていかがでしょうか。
仕上がり良かったので、試しに自分用のを作成中です。
こちらはデタッチャブル式の取り外し衿シャツ。
10年以上前、学生時代アメリカンラグシーというセレクトショップで、デタッチャブル式のカジュアルシャツを購入したのを思い出しました (懐かしい) 。
このシャツは、ベースはスタンドカラーでボタンによる付け替えで様々な襟にすることができます。
実は1800年代からデタッチャブル式のシャツというものが存在しています。元々は、毎日洗濯するをすることが大変であったことから衿だけを洗おう、として作り出されました。
洗濯環境が良くなった現代での使いどころとしては、昼間ビジネスシーンではベーシックなワイドカラー。夜はパーティがあるので鞄に忍ばせたウイングカラーにチェンジしてボウタイを締める、という具合でしょうか。
最後がこちら、リネン (麻) 素材に防シワ加工が施されたもの。
そんなことできの?、と驚きました。原理としては麻糸の段階から防シワ加工を施すことで、他素材の複合無しでもシワ耐性力を高めたそうです。
全くシワが入らないわけでなく、通常のものより付きくい加工具合です。シワの全くないリネンも格好良くないですからね。
以上、ゆるーくご紹介させていただきました。
この他にも防臭機能のついた機能性服地や、イタリア高級服地メーカーREDAの生地を使った生地など様々なご提案ができますので、シャツのお仕立てご検討中の方はお問い合わせいただけますと幸いです。
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