【オールAMFステッチ】ピックステッチを走らせる事でスーツの格が上がる
ピックステッチ(AMFステッチ)
スーツは衿やポケット部分にステッチを入れた方が格好良いです。
シャツやパンツの裾などに見られる上糸下糸を交互に入れたステッチではなく、プツプツと間隔のあいたピックステッチと呼ばれるものを入れます。
それ専用のミシンで仕上げたものをAMFステッチと呼び、手縫いよりも均一に縫うことができます。
ピックステッチの主な目的としては、スーツの中に入れている芯と表地をつなぎ留め落ち着かせる機能性と、縁にステッチが入ることで立体的に見せることができる視覚効果が挙げられます。装飾的な側面があることから、喪に服すための洋服、礼服では使われません。
当店ではこのピックステッチ(AMFステッチ)を標準仕様としてフロント部分に入れています。フロント部分とは、ラペル~裾にかけてとポケット部分のこと。
そして、4,400円 (税込) ~のオプションでAMFフルステッチに変更することができます。
それがどこまでも続くステッチの話で、上記フロント箇所に加えて、肩、袖外側と袖口、フロントダーツ、脇線、後中心線とほぼ全ての縫い部分に打つことができます。
どうでしょう?
え?これだけ?
と思われた方、実はこれ結構な手間と時間がかかる仕様なのです。。。技術的にはそんなに難しい工程ではないのですが、手間がかかるのです。。。
写真や遠目からは伝わりずらいのですが、実物をご覧いただくと凝り具合がすぐにわかります。本ブログで度々お伝えしている言葉、”神は細部に宿る”というように、フロントだけだったものをフルステッチに変えることで全体をグッと引き締めることができるので、ディティールまでしっかりこだわりたいという人にはお勧めの仕様です。
フロントだけでなく、スーツ全体に続いていくピックステッチにも是非ご注目ください。
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