スーツの小ネタ - つい手に取ってしまいそうな 3Pスーツのご紹介

2020.11.22つい手に取ってしまいそうな 3Pスーツのご紹介

三連休真ん中の本日も多数のご来店ありがとうございます。

いつも良くしていただいているお客様のスーツお渡し、ホームページから問い合わせくださった初めましてのお客様、事業をしている小学校からの友人など楽しく接客をさせていただきました。

私たちテーラーは、お客様からお聞きしたことを元にスーツをお作りしています。

なので最も大事なのは、

カウンセリング。

どういうシーンでどういう見せ方をしたいのか？そしてどう見られたいのか？
シルエットに関しても、立ち姿が美しいスーツと着座が多い方のスーツとでは変わってきます。

EGRETでは時間を取りカウンセリングさせていただくので、全体の接客時間はだいたい90～120分ほど（後ろの時間に余裕があれば3時間たっていたことも）。

時間はかかりますが、お客様の話を聞きながら似合うスーツを想像して作っていくのはめちゃくちゃ楽しいです。

良いものほど潔くシンプルに

”オーダースーツあるある”で、こだわりをたくさん持ちすぎてアレもコレもと取り入れてしまい、結果としててんこ盛りのデザインになってしまうことがあります。

こだわりを持つのは良いことなのですが、部分的なもの（例えばポケットのデザインや襟の形など）ばかりにこだわると失敗してしまいます。

全体のイメージにこだわりを持っていただき、細かいところに落とし込んでいくのが良い作り方です。

木を見て森を見ず

とは、オーダースーツにも当てはまることだと思います。

本日ご紹介するスーツもスマート、信頼感、洒落っ気という全体のイメージ像を意識してお作させていただきました。

20代とお若いので、身体にしっかりフィットさせたシルエットでお作りしています。

スタイルが良い場合、そのまま身体のラインを出してもスマートに見えます（羨ましい！）。

30、40、50代と年を重ねて身体のバランスが崩れてくると（私、33歳もお腹周りが気になってきました。。。どうして冬ってこんなにもご飯がおいしいのでしょう笑）、攻める部分、ゆとりを持たせる部分のメリハリを付け、型紙に一工夫加えないと身体にあっただけの服になります。

つまり短所まで浮き出た服、になってしまうので注意が必要です。

細くというリクエストに関しては、服としての運動量、機能を損なわない程度にシャープにしていきます。

信頼感を得やすい落ち着いた色味で、近づいた時に初めてわかる織りもポイントになった生地を使用しています。

素材の良さとスタイルを活かすために極力シンプルにシルエットにこだわったオーダースーツはいかがでしょうか。

”物足りない”、最初はそう感じたとしても長く着用していくことで、

”つい手に取ってしまう”そんなスーツになっていくことと思います。