スーツの小ネタ - タキシードって格好良い

2020.11.04タキシードって格好良い

ご自身のタキシードお持ちですか？

フォーマルウェアの定番とされているタキシードですが、着る機会ってとても少なくて、結婚式やパーティー、晩餐会、クラシックの演奏会場など限られています。

しかし、

限られているからこそ、着るときはとても大切な機会。

男性服が格好良く見えるために必要なことはまずはサイズ感であるため、貸衣装では不可能なフィット感を求められる方も多く、当店のタキシードは実は人気のオーダーアイテムです。

しっかりフィット！なのはオーダーならでは。

タキシードとは？

タキシードは夜に着用する略式の礼装です（夜までかかる式典での着用はOK）。

現在では夜の正装である燕尾服とほぼ同格とみなされています。

タキシードはアメリカ英語で、イギリス圏ではディナージャケット、イギリス以外のヨーロッパではスモーキングジャケットと呼ばれます。

ディナーとスモーキング

もともと後ろの着丈が長い燕尾服（テールコート）で過ごしていた貴族が、晩御飯やタバコを吸う時にリラックスして着用する目的で簡略化したのがタキシード（タバコ室は男の社交場だったそうな）。

タキシードって聞くと、カッチリしたイメージがあるかと思いますが、昔はリラックスウェアでしたという意外な事実です。

タキシードの基本ルール

タキシードの素材は黒か、ミッドナイトネイビーのウールです。

黒だけでなく、ミッドナイトネイビーが基本なのって意外じゃないですか？

これはとある英国紳士がテーラーに黒よりも黒いフォーマルウェアを作ってほしいという依頼から生まれ、暗い場所では黒よりも深い黒に見えることからタキシードの素材の基本とされています（暗い場所というのが、夜に着る前提につながってきますね）。

襟の形は先の尖ったピークドラペルか、丸いショールカラーで、拝絹（はいけん）という同色のシルク素材でくるまれています。

タキシードのデザインでこの拝絹がポイントで、フロントや袖口のくるみボタン（布でおおたボタン）や、ポケット、パンツの脇の側章を同シルク素材で切り替えています。

基本が大切とはいえ、

これだけカジュアル化が進む現代において、TPOに合わせてある程度自分らしさを出したタキシードも素敵なんじゃないかと思っています。

（もちろん、正式なタキシードも作っていますよ！笑）

下のものは、リゾートで着ようと自分用に作ったタキシード。

夜というルールを無視して海に映える素材をと選んだ薄いブルーです。なかなかよくできていて個人的にお気に入りです。

このようにシルク素材が入ると、カジュアルな質感の素材でもフォーマル感が生まれてきます。パンツ脇の側章も格好良いです！

年度末に向けて結婚式やクラシカルなシーンがありフォーマルウェアを求められている方や、カジュアルなパーティシーンで人と違うタキシードをお求めたの方は、EGRETのオーダータキシードを是非ご利用ください。

一生の思い出に残る素敵なお洋服に仕立てさせていただきます。