ネクタイ選びに困ったときはネイビーの小紋柄
姫路オーダースーツEGRETの鳥形です。スーツスタイルを揃えていくうえで一番困るのはネクタイ選びではないでしょうか。その理由はバリエーションの豊富さ。
ビジネススーツであればネイビーかグレー、時々黒を着られるかたもいらっしゃるでしょうが、多くはこの3バリエーション。シャツも白かサックスブルーなどなど、そこまで多くありません。しかしスーツ販売店にいくと、ネクタイの本数がおびただしく置いていませんか。黒、赤、グレー、柄などをあわせると大変な量で、選び方のポイントを抑えていないと、その中から選ぶ難易度が高くなります。
スーツ、シャツ、ネクタイの組合せは・・・
【無地3】
・無地スーツ×無地シャツ×無地ネクタイ
【無地2、柄1】
・無地スーツ×無地シャツ×柄ネクタイ
・無地スーツ×柄シャツ×無地ネクタイ
・柄スーツ×無地シャツ×無地ネクタイ
【無地1、柄2】
・無地スーツ×柄シャツ×柄ネクタイ
・柄スーツ×無地シャツ×柄ネクタイ
・柄スーツ×柄シャツ×無地ネクタイ
【柄3】
・柄スーツ×柄シャツ×柄ネクタイ
この4種類それぞれに特徴と注意点があります。
【無地3】はコーディネイトしやすいですが、地味で野暮ったい印象になりがちです。【無地1、柄2】は2種類の柄のサイズや種類を変えた方がすっきり収まりやすくなります。【柄3】はごちゃごちゃした印象になりがちなので基本的に避けた方がよいです。
スーツを揃える上で一番最初の組み合わせが、【無地2、柄1】(無地スーツ×無地シャツ×柄ネクタイ)。理由は、クラシックな無地のスーツと無地のシャツは、どんな立場の方であっても1着は持って置きたいものだからです(持っていなければ是非お勧めです!)。
そしてそこから逆算して、ネクタイの基本となる柄を考えると、小紋柄という小さな連続する柄の集合になってきます。色もスーツの基本色ダークネイビー(濃紺)とチャコールグレー(濃い灰色)に合わせることを考え、ネイビーが良いです。
クラシックスタイルについて、多くの書物を出された落合正勝氏はクラシックなネクタイは水玉のネイビーだと言われています。それに加えて他の小紋柄を持つことで、現代的なスーツスタイルになるのでお勧めしています。
1本ネイビーの小紋柄を持っていても、また買うのはネイビー小紋柄でも良いくらいです。使いやすいからと同じネクタイばかりつかってしまうと傷みやすいですし、濃淡や柄の違いで印象が変わってくるからです。
スーツ店にいくと、たくさんネクタイが並んでいますが、迷った場合はネイビー小紋柄と唱えて選んでみるのはいかがでしょうか。
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