良い物でも良く見えないと良い物に思われない話
こんにちは、EGRETの鳥形です。昨日はプロのカメラマンにお願いして、姫路の駅前で写真撮影していました。今までは友人やセルフで撮ることが多かった写真も、WEBサイト改修するにあたり綺麗な写真を掲載しようと、プロの方にお願いしました。
私はスーツの仕上がりには自信がありますが、写真撮影に関してはアマチュア。当たり前ですが自分が撮影するよりも、数倍綺麗に格好良く撮れていました。
写真になったとき、綺麗に格好良く見えることってすごく大切です。
これは実像のスーツスタイルもそうだと思っていて、自分が良いと思って着ているスーツも、相手に伝わらないと価値は半減してしまいますよね。特にスーツは物としての価値よりも、着用するシーンをより良いものにできたほうが価値があると私は考えています。何を着たいか?よりもどう見られたいか?です。
スーツはあくまでスタイルです。自分の立場がこうだから相手にこう思われたい、そしてお仕事により良い影響を与えたい、そういった思いを形にしていくのが私のお仕事です。それはコーディネートやケア方法など使用方法をお伝えさせていただくことも含みます。
これからも一人一人のお客様に向き合い、スーツスタイルをご提案していこう、そう思った平日の一日でした。
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