【春夏の英国生地】WILLIAM HALSTEADの軽量ウールを使用した姫路市 M様のオーダースーツ
生地選びをする上で、参考になる数値として目付 (めつけ) があります。これは巾150cm×100cmの重さの単位で、重くなるほど生地は分厚くなる傾向があります。ジャケット等であまくあったものは目付以上に分厚い印象のものもありますが、スーツ用の生地であればほとんどこれに当てはまります。
秋冬であれば目付の大きなもの、春夏は目付の小さなものを選ぶ基本がありつつ、お客様のご要望や着用シーンにより、様々なご提案をしています。
今回ご紹介する姫路市のM様は、春夏の出張時に着用されるスーツとしてご依頼いただきました。ご出張に使われるとなると続けて2日着用される事もありますから、目付の軽さと同時にある程度のタフさが求められる生地が候補としてあがってきます。
WILLIAM HALSTEAD Super120's 目付220g
(※夕方の暗くなる直前に撮影したため、少し画像が荒くなっております。ご了承ください。)
今回、WILLIAM HALSTEAD (ウィリアムハルステッド) のSuper120's 経緯双糸で織り上げた生地を使用しています。目付220gと大変軽量で夏場の着用も考慮された涼しさがあり、モヘアを思わせるシャリっとした清涼感も良いポイントの一つです。
加えて、長期間でない出張であれば一着のスーツを連日使われることになり、タフも必要になってきます。生地の分厚さはタフさに関係する部分ですので、WILLIAM HALSTEADのこの生地はハリやコシ、しなやかさが強くあり、今回のご要望にぴったり当てはまるのではと思います
ストライプから、シャドーストライプ、無地とクラシカルな色柄が収録され、幅広いお客様のビジネス向けの夏スーツとしてお選びいただけるシリーズです。
M様には経緯糸ともに2種類の色糸を使った生地を選んで頂き、単色の糸で織り上げたものよりもスポーティさが生まれ、春夏らしい軽やかな雰囲気のスーツになりやすいです。袖付けもゆき綿を省いたマニカカミーチャ仕様でお付けしています。
M様、いつもありがとうございます。WILLIAM HALSTEADの軽量スーツが、夏のビジネスシーンをより良いものにするための一助となりましたら幸いです。
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