お客様の写真 - 海外でも活躍されているお客様の夏のオーダースーツ ～葛利毛織 ウール&キッドモヘア～

2024.04.02海外でも活躍されているお客様の夏のオーダースーツ ～葛利毛織 ウール&キッドモヘア～

昨日より新年度となり、ニュースなどでも入社式の様子が取り上げられていますね。各企業が服装自由化へ取り組むなど、より一層スーツを着用される頻度が少なくなってきそうです。一般的には2020年のパンデミック以降スーツ離れが叫ばれておりますが、当店のような小さな店舗ですとスーツのご依頼が年々増えてきております。

これはスーツを毎日着なくても良いので、着倒して消耗品とするのでなく、特別な日の勝負服として考える方が増えているからかと思います。

本日、ご紹介する田中様もシーズン毎にオーダーを頂き当店のスーツは既に3着目。特別な日にはほとんどご着用頂いるとお声を頂き、大変嬉しく思います。

葛利毛織 ウール&キッドモヘアの春夏スーツ

春夏スーツ生地の定番モヘア。各メーカーがこぞって発表しているなか、ウールにキッドモヘアをブレンドした葛利毛織のものをお選び頂きました。低速のションヘル織機でおられ、工場長の方曰く、10年着ると違いがわかるという国産の実直な生地です。

サマーフォーマルにも使えるブラックから始まり、ネイビーや浅いブルー、濃淡のあるグレーにベージュやカーキ等バリエーション豊富です。一番最後に掲載しているものは経糸オレンジ、緯糸グリーンというソラーロは珍しいです。

色味は清涼感のあるブルーでお仕立て頂きました。ウール79%、キッドモヘア21%、目付230gの軽量ボディながら、コシがあり綺麗なカーブで構築します。シャリっとしていてべた付かないのもモヘアブレンド生地の良いところ。見た目にも、着心地でも涼し気な洋服をお作り頂けます。

ダーツがフロントポケットを突き抜け、裾まで続くディテールが特徴のナポリモデルで、ステッチも相性の良いダブルステッチを採用しています。軽やかな袖付けであるマニカカミーチャや、手縫いのミラネーゼボタンホールなど細部まで拘りを持っていただきました。この組み合わせは店主も大好きでよく取り入れています。

いかがでしたでしょうか。無地で始まり無地で終わると言われるように、今まで全て無地の生地で質感を変えご依頼頂いているストイックな田中様の春夏スーツをご紹介しました。先日はニューヨークでもご活躍されたそうで、より一層こちらのスーツでもお仕事の一助となりましたら幸いです。

田中様いつもありがとうございます。