HARRISONS “UNIVERSAL” クラシカルで分厚い生地で仕立てるH様のオーダースーツ
![HARRISONS “UNIVERSAL” クラシカルで分厚い生地で仕立てるH様のオーダースーツ](/assets/img/blog/20240204_thumbnail.jpg)
昨日は節分でしたので、帰宅早々に鬼の仮面を付けて妻と子どもから豆をくらった店主です。心なしか強く豆を投げられた気がしますが、きっと気のせいです。
暦の上では昨日で冬が終わり、本日2月4日が立春で春の始まりとなります。まだ寒さが残りますが、これから暖かくなっていくと思うと気分も上がってまいりますね。
さて、本日は昨年末にお仕立て頂いておりましたH様のオーダースーツのご紹介です。使用しているのは英国の名門HARRISONS (ハリソンズ) よりUNIVERSAL (ユニバーサル) からお選び頂いた生地です。
しっかりとした生地感を好まれる方にとって、HARRISONSのUNIVERSALシリーズは最適です。目付465gという一般的なスーティングの1.5倍以上の重さがあり、重さ=厚さに繋がってくる生地ではこれ以上ない頑丈な生地です。それでいてアイロンが効きやすく、縫いやすい仕立てやすさにも定評があり、当店でお願いしている工房のトップの方からも好かれています。ハリコシとともに、まごう事無き“仕立て映え生地”です。
ネイビー、グレーを中心としてヘリンボーンやシャークスキン、バーズアイといったクラシックなデザインのみで構成されています。
H様に選んで頂いたデザインは細かなヘリンボーンのブラック。モーニングコートを作る上でも選ばれるような大変格式高い生地で作成しました。
しっかりとゆとりを取った上で、恰幅のよいH様を包み込むシルエットを構成しました。仮にゆとりを多く取ってもポイントを抑える事が出来れば美しく、スタイル良く見えるスーツをお仕立てすることが出来ます。
既製服にうまくハマる体型の方であれば、たいていのオーダースーツ店でうまくいく可能性が高いですが、既製服が合わない方は、知識が乏しい場合体型に合わせる事は難しくなります。オーダースーツとは受注生産の事であり、それイコール身体に合うという保証はありません。
オーダースーツを作った事があるが、しっくりこないという方も是非一度お問い合わせいただけますと幸いです。
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