モダンな生地とクラシックな生地の違いと見え方について

2023.07.02モダンな生地とクラシックな生地の違いと見え方について

7月に入り夏本番に近づいてまいりましたが、暑さで体調など崩されていないでしょうか。季節の変わり目は体調を崩しやすくなりますのでどうかご自愛ください。また、4～6の間少し早めの夏休みを取らせていただきまして店舗はお休みです。申し訳ございませんがお間違いのないようよろしくお願いいたします。

さて、本日はお客様のスーツ2着のご紹介です。別々のお客様のものになりますが、どちらもモダンな生地をお選び頂いておりましたので、そちらのご紹介並びにモダンな生地とは？についてブログにまとめていこうと思います。

まず、クラシックとモダンは対極の位置にあります。クラシック＝正統派なデザイン・古くからあるデザイン、モダン＝斬新なデザイン・新しいデザインという風に。

クラシックな生地とは何ぞや？と言いますと、“古くから長く使われてきた正統派な色や織り方の生地”というのがその答えで、それ以外はモダンなデザインの生地という風に考えています。●●はクラシックな生地です、という基準、目安はあります。

モダンな生地とクラシックな生地の違いと見え方について

例えばこういった色、幅のヘリンボーンは間違いなくクラシックな生地です。ですが、微妙な立ち位置の生地があるのも事実で、クラシック～モダンというグラデーションがかかっている生地もあります。

同じヘリンボーンでも幅が極端に広ければモダンなイメージに近づきますが、どこからの幅がクラシックでモダンか等は一概に言えるものではありません。洋服史、アパレル史あるあるで定義が少し曖昧なところがあるのも事実です。

それを踏まえて、お客様のモダンな生地を使ったスーツのご紹介です。

SCABAL オーダースーツ

モダンな生地とクラシックな生地の違いと見え方について

モダンな生地を得意とするメーカーといえば、SCABALが欠かせません。モードファッションの都とも言われるベルギーのブランドは他にない高いデザイン力のある生地を展開しています。こちらの生地もヘリンボーン調のデザインに、2種類のオーバーストライプが入った意欲作。これだけの要素が入ってもうまくバランスが取れているのがSCABALらしいと言えるではないでしょうか。