Moon (ムーン) サルトリアコレクションのツイードジャケットが素晴らしい件
稀代のファッションアイコンとして有名な実業家である白洲次郎が、“軒下に3年くらい干してくたびらせたぐらいが丁度良い”という訓言を残しているくらい、丈夫で長く愛用できるツイードジャケット。当店でも服好きのお客様にご要望いただくことが多いオーダーアイテムです。
元々ツイードは太く短い紡毛糸で作られる織物で、イギリスのスコットランドが発祥ですが定義づけがやや曖昧なのはご愛敬。
今回ご紹介するのは世界4大ツイードの一つ、ドネガルツイードを使ったジャケットです。ドネガルツイードは他のツイードに比べ杢感が強く、農耕色がより顕著に反映されたカントリー服地です。オーブのアイコンでお馴染みのハリスツイードに比べて、男性的な雰囲気に仕上がっています。
ドネガルツイードは、Moon (ムーン) の国内で流通量の少ないサルトリアコレクションより使用しました (詳しくは以下ブログリンクへ) 。
MOON (ムーン) メイドイン英国の2022秋冬生地バンチ “ シェットランド・メリノツィード etc... ”
ムーンがツイード生地をデザインするうえで欠かせないと語っていることは、自然の色であること。土や岩の色、草や葉っぱの色、森の色、海の色といったように。それらの要素を糸にして、織り上げる事で複雑で表情のあるツイード生地に仕上がっていきます。
このジャケットのこの色は、自然の何の色かな?なんて想像してみるのも楽しくなってきますよね。20代というお若いお客様でしたが、長くご愛用いただけるようなサイズ感、シルエットでお作りをさせていただきました。今は未だ新品の状態で、布も気を張ったようにハリがありますがたくさんご着用いただいて (軒下に3年寝かすのはもったいないですし笑) 、自分だけのツイードジャケットに育てていただけますと幸いです。
ムーンのサルトリアコレクションでは、ツイードだけでなくメリノやシェットランドウールで織られた特別な生地が収録されています。こちらは店主用に仕立てたオレンジ色のウールジャケット。あえてナポリベースの型紙で仕立ててモダンなイメージで作成しています。どういう食材 (生地) でどういうデザインで仕立てるかオーダーの醍醐味の一つではないでしょうか。
ツイード生地も今シーズン多数仕入れをしておりますので、秋冬のこだわった洋服をお探しの方は是非一度お問い合わせいただけますと幸いです。
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