お客様の写真 - “履きたくなるなる コンビシューズ” 仏 ANNONEY × 英 Charles F Stead

2022.09.18“履きたくなるなる コンビシューズ” 仏 ANNONEY × 英 Charles F Stead

靴を選ぶ基準は人それぞれ。履き心地の良さを求める方でも、どういう履き方をするかで靴は変わってきますし、デザイン面でのお好みも様々です。加えて靴にはフォーマル度が決められており、シーンに合わせたコーディネイトを頭の中に入れる事も大切です (守るどうかは別として) 。

紳士靴は婦人靴ほどデザインバリエーションはありませんので、黒のストレートチップや、こげ茶のキャップトゥといった、これさえ選んでおけば間違いがないというものもあります。

そんなか、本日ご紹介するコンビシューズは持っていなくても困る事はないけれど、あったら楽しいそんな個人的に好きなデザインです。

コンビシューズはスペクターシューズと呼ばれることもありますが、複数の素材・色を組み合わせた靴のデザインのことです。最もクラシカルなコンビシューズはウィングチップで、白がベースとなり黒もしくは茶がはいったものになります。当時の社交場であった競馬等に履いていくスポーティな靴であり、カジュアル化の進む現在では、ウィングチップだけでなく、ローファーやキャップトゥといった幅広いデザインに乗せてオーダーをいただく機会も増えてきました。

今回お作りしたのは、フランス ANNONEY (アノネイ) のスムースレザーに、イギリス Charles F Stead (チャールズ F ステッド) の Kudu Reverse (クードゥリバース) のスウェード面を使用したダブルモンクストラップシューズです。

クードゥは、鹿に似たウシ科の動物で、希少が荒く原皮になるころには傷が多くなるので使える部分が少なくなる希少な素材だと靴職人が言っておりました。銀面の残った銀付きスウェードのため非常にタフで、毛足の長いワイルドさがクードゥリバースの特徴です。

良く見ていただきますと、スムースレザーも単色ではなくカラリストの方にグレーのグラデーションをかけてもらっています。色馴染みが良くなり靴としての完成度が高まっていきます。

こういった異素材使いのコンビシューズのケア方法は、基本的には全体にブラッシングをおこない、スムースレザーには靴クリームを塗っていただく形となります。クリームの色は無色でも良いですし、薄い部分に合わせたグレーでもよろしいかと思います。

ソールはドイツのGERBEREI MARTIN (ガーベレイ マーティン) のシングルソールを使用しております。数十万円クラスのビスポーク靴でも使われる高級ソールを当店ではアップチャージ無しの標準仕様でお使いいただけます。これまた標準仕様であるフィドルバックも、ビスポーク靴で良く見る意匠であり、当店人気の仕様です。

いかがでしたでしょうか。店主も私物でリザード切り替えのコンビシューズを持っておりまして不思議と合わせすく、履きたくなる靴で、週一度は必ず履いています。お客様からもどこの靴か聞かれることも多いお気に入りの靴です。一番下にブログもご紹介しておりますので合わせてご覧ください。

他にない靴をお探しの方は是非一度お問い合わせください。平均税込10万円以下でこのクオリティの靴はなかなかにないかと思います。

こだわりのオーダーシューズが仕上がってまいりました『 コードバン・シャークスキン etc... 』

【革靴に“クセ”を追加】リザード切り替えのオーダーシューズ