2021年10月 お客様のオーダーアイテム仕上がり『カイノックのオーダーコート、ゼニアスーツ、ブレザーetc...』
気付けばもうすぐ11月。年内納品の可能な期限が迫ってきました。
納品の融通が利きやすいと自負している当店ですが、、、冬場繫忙期である職人の空き具合もありますので、、、年末年始着用のオーダーをお考えの方はお早めにご連絡ください。
年始を気持ちよく過ごすために個人的に何か作ろうかな、、、なんて考えておりますが、日々の仕事に忙殺され忘れてしまう可能性大でございます(笑)
さて、この時期は通年ご使用いただける物をオーダーいただく事も多いですが、冬ならではのコートや厚手のスーツの割合が多くご依頼いただいております。今回の仕上がりも大変美しい物になっておりますので最後までご覧ください。
Kynoch (カイノック) チェスターフィールドコート
どちらかというと“通”好みな生地ブランドであるカイノック。歴史は深く1788年スコットランド創業です。
スコットランドと聞くとハリスツイードを思い浮かべる方も多いと思います。ハリスツイード同様に太い糸の地厚な生地が得意ではありますが、スーツ生地の評価も高く、より洗練された印象のある生地ブランドがカイノックです。
今回はチェスターコートをベースとして、袖口にはターンナップカフ、画像では見えていませんが背中にベルトを付けミリタリー色を強める事で、デニムや棉パン、カジュアルなパンツとの相性が強まっています。
ウエストのクビレや袖の美しい曲線は、服好きならたまりませんね。
Ermenegildo Zegna (エルメネジルド ゼニア) エレクタの3Pスーツ
度々ブログでも語っておりますが、ゼニアの生地の中で私物のスーツで手に取る事の多いシリーズがこのエレクタ。
トラベラーと同様にゼニアの中では低価格の位置付けではありますが (あくまでゼニアで) 、とても良い生地で300g程度の目付で非常にハリコシが良くしっかりとした質感です。光沢が出やすい仕上げをおこなうので高級感も際立ち、美しいです。
これを着ると気分が高まりますと、お渡ししたお客様。着心地含め、今までのスーツとの違いを実感していただくことができました。
スーツ屋さん冥利に尽きます^^
LASSIERE MILLS (ラッシャーミルズ) ダブルブレザー
英国ゴルフ、マスターズのグリーンジャケットを提供しているラッシャーミルズ。1949年創業と生地業界では新しい方のブランドではありますが、英国らしさという点で素晴らしい物作りをされています。
ギャバジンという、バーバリーのトレンチコートでお馴染みの織り方をした今回の生地も90年代の素材をイメージして作られた目付390gとしっかりとした質感。
生地自体が重くなっても首から肩にかけてしっかりと沿ってさえいれば、軽い着心地が実現できるのがオーダーの良い所。
VITALE BARMERIS CANONICO (ヴィタルバルベリス カノニコ) スーツ
カノニコってとても良い生地です。
イタリア生地ならではの光沢と色柄の出し方がうまく、近年では高番手の光沢のある生地だけでなく、21マイクロンシリーズという太い糸の英国の香りのする生地も得意としていて守備範囲の広さもカノニコの魅力です。
高番手であっても、アイロンが効きやすく仕立てやすいものが多いのでシルエットも綺麗に上がりやすいです。今回の紺無地Super110'も良い仕上がりで、セレモニー用のスーツとして大変気に入っていただくことができました。
オーダースーツEGRETでは5000種類以上の生地の中から、幅広いニーズに合わせたご提案が可能です。兵庫県下で格好良く着心地の良いスーツをお考えの方は是非一度お問い合わせください。
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