【お客様のオーダースーツ】想いがこもるとそれは布ではなくなるという話

2021.05.05【お客様のオーダースーツ】想いがこもるとそれは布ではなくなるという話

姫路のオーダースーツ店EGRETの鳥形です。

スーツの素材の多くはウールです。これは春も冬も変わらず。そのウールがスーツの形となり、製品が販売されていますが値段は様々ですよね。10,000円くらいの物から100万円以上するものまで。高ければ良いとは思っていませんが、安い物には安い理由があり、高い物には高い理由があります。

ウールの中には繊維の細い物、強く撚った物、希少性のある物など様々ありますが、素材の種類は同じで、さらに大きく括るとただの布だと思われる方もいらっしゃると思います。

EGRETがこだわっていることは、素材の高級さ云々ではなく、その方にとって最適な生地を使えているかどうか、最適なサイズ感で作れているかどうか、です。高い物がその方に合わない場合だって大いにありえます。

私、移動時間はYOUTUBEを見る (聞く？) ことが多くて、主にファッションチャンネルや本要約チャンネル、ボクシングを見るのが好きなので格闘技チャンネル等々。好きな動画は繰り返し見るのですが、結婚情報サイトのゼクシィのCMが何度かお勧めにでてきます。YOUTUBEのアルゴリズムで、リピートして見たものは何度もお勧めされるみたいですね (笑) 。

そのCMのキャッチコピーが、「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」というもの。

お洒落な言葉を使うとダイバーシティ (多様性) が叫ばれる中で、それでも結婚したいという価値観をうまく表しているのではないかと思います。

これが先の話にどうつながるかと言うと、

結婚という大きな物と比較するものでないのかもしれませんが、スーツも着用する機会が年々減っていっている時代で、着用をしなくても良い方が増えてきています。その中でスーツを着用する意味って何なんだろうと思います。

単にスーツが好きなのか？大切なシーンを引き立てる装いなのか？自分自身を奮い立たせる装いなのか？

先日、オーダースーツをお渡しさせていただいたお客様にこのようなご感想をいただきました。

“初めてのオーダスーツをEGRETさんで仕立てて頂きました。生地選びからデザインに至るまで詳細、丁寧に教えて頂きました。体型はもちろん、姿勢の癖や腕時計の厚みにまで気を配られる採寸にとても安心感を覚えました。
仕上がりはもちろん大満足です。このスーツを着ると奥さんにも感謝しつつ、よし！頑張るぞ！と背筋がピンとします！これからも宜しくお願いします！”

(原文まま)

(これがとても嬉しくて、感想を見た日饒舌に接客していたかもしれません笑)

よし！頑張るぞ！

そう想いを込めることができたスーツをお渡しできてとても嬉しいです。

これからも、一人でも多く (それでも着実にゆっくりと)、スーツをお作りしていこうと思います。

Ｏ様、この度はご依頼いただきありがとうございました。

　
　
　
お客様のオーダースーツ