お客様の写真 - 【オーダーシューズ仕上がり例】サイドエラスティックシューズ

2021.04.12【オーダーシューズ仕上がり例】サイドエラスティックシューズ

靴屋さんに行くと、様々なデザインや色の靴が並んでいます。

中にはどうしてこうなった？という危険なデザインのものもありますが、クラシカルなデザインの靴であれば、どんなものにでも用途があります (どのデザインが危険かは直接きいてください(^^)/) 。

どれをどのシーンに合わせるかは、スーツと靴のバランスです。ダークトーンのスーツに明るい色の靴は基本的に合いませんし、ジャケパン姿に黒のストレートチップはアンバランスです。

靴選びのポイントは、黒い靴を持っているから次は茶色の靴というものではなく、こういう洋服に合わせるからこの靴、という方が上手くいきます。ひいては、こういうシーンで着用するからこの靴という考えを持てばとても素敵な装いになると思いますので是非ご参考にしていただければ嬉しいです。

サイドエラスティックはどこで履く？

サイドエラスティックは、あまり聞き馴染みのない靴のデザインだと思います。名前の由来はサイドにエラスティック (ゴム) を配することで靴紐を使わずに着脱できる仕様にしたことによります。

ローファー (スリッポン) の一種なのですが、サイドエラスティックの多くは紐靴と同じように踝下までの高さがあり、落ち着いた佇まいは通常のローファーと一線を画します。ビジネススーツに合わせることができるローファーがサイドエラスティックタイプの靴です。

また、着脱が楽なので、靴を脱ぐ機会が多い方にとってうってつけ。私自身、黒のサイドエラスティックシューズを愛用しており、楽なのにスーツにも合うのでかなり重宝しております。

今回、お客様にオーダーいただいたのはダークブラウンのスムースレザー (つるっとした革) 。スムースレザーはシボが付いた革よりフォーマルです。それぞれの序列のイメージは、、、

(フォーマル)　→　(カジュアル)
黒のスムースレザー　→　ダークブラウンのスムースレザー　→　黒のシボ革　→　ダークブラウンのシボ革　、です。

黒よりも固くならず、少し砕けたビジネスシーンであればご使用できるのがダークブラウンのスムースレザー。

形にも序列があり、

(フォーマル)　→　(カジュアル)
ストレートチップ　→　クォーターブローグ　→　セミブローグ　→　フルブローグ　→　ローファー　、です。

このように、革＋形の二軸を掛け合わせて、ご自身が着用するシーンを想定すると失敗しません。

今回の靴はビジネスで使えるセミブローグに位置しています。フォーマルで光沢のある素材のスーツには相性が良いとは言えませんが、普段のビジネスシーンやジャケパンで合わせる際に、存在感を発揮する靴です。