お客様の写真 - 【お客様のオーダースーツ】AGNONA (アニオナ) 千鳥柄シルク混ウール

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【お客様のオーダースーツ】AGNONA (アニオナ) 千鳥柄シルク混ウール

【お客様のオーダースーツ】AGNONA (アニオナ) 千鳥柄シルク混ウール
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AGNONA (アニオナ) というブランドをご存じでしょうか?

アニオナはイタリアの高級生地ブランドなのですが、同じイタリア原産のゼニア、ロロピアーナ、カノニコに比べ知名度が高いとは言えません。しかし知名度=品質の高さ、というのは間違いでアニオナの高い品質は疑いようがありません。

 
 

AGNONA (アニオナ) の歴史

アニオナは1953年にフランチェスコ・イロリーニ氏がイタリアで創設させた生地ブランドです。高級素材のみ使用するこだわりのブランドで、創業当時からの妥協を許さない生地作りが認められ、1960年にはクリストフ・バレンシアガ、クリスチャン・ディオールを始めとするファッション業界をけん引するブランドで生地を採用されることになります。最先端をいく、ブランドの創業者に認められることは並大抵のものではありません。

ちなみにブランド名の由来は、生地工場の近くモンテローザ近郊の村の名前からです。この時代のブランド名で、自分の名前からとらないのは珍しいですね。フランチェスコ氏は控えめな方だったのかもしれません(笑)

現在のアニオナは生地の供給だけでなく、ウィメンズウェアも展開するラグジュアリーブランドへと成長を遂げています。1990年にエルメネジルド・ゼニア社に買収され傘下に入ったことにより生地供給の安定性が増しました。

このゼニアが買収した背景には、アニオナが生産を得意とする世界No1の高級素材“ビキューナ”を使用したかったためだと言われています。カシミアと比較できないほど希少で高価なのがビキューナです。ここからゼニアの最高ランクのコートにはビキューナが使用されるようになりました。

 

イタリアの他ブランドに比べて知名度が低いのは、レディースの服地が中心なのと、高級すぎる素材使い、ゼニアの買収により陰に隠れてしまっていることが挙げられます。

今回ご紹介するお客様のスーツ生地も、懇意にしてもらっている生地問屋さんに特別に手配してもらったものになります。流通量が少ないので、なかなか手に入らない希少生地です。

 
 

AGNONA (アニオナ) のオーダースーツ

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お客様のリクエストであった、大きめの千鳥格子で品のあるものを手配させていただきました。大きめの千鳥は秋冬ジャケット地に多いので、スーツ生地としては珍しく、ウールにシルクが混ぜられ、上品な艶感としなやかさがあります。流れるようなシルエットはアニオナの生地の良さによるもの。

 
 

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ダブルのスーツは初めてのお客様でしたが、綺麗に体型にフィットさせることができご満足していただくことができました。

次回リクエストいただいているスーツも難易度がかなり高く、私自身初めてのお題ですので、しっかりと準備をしてご提案させていただきますね。

いつも、ご利用くださりありがとうございます!

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