【お客様のコート仕上がり紹介】表情が良いポロコートはいかがでしょうか
コート、大変好評いただいております。
ありがたいことに顧客様、初めて来られるお客様とも順調にオーダーをお受けしており、納期が少しずつ延びていっています。
寒い時期になってからでは、オーダーのタイミングとして少し遅いです(一人一人にあわせてお作りしているのでどうしても時間がかかってしまうのです、すみません)。
せっかくオーダーを頂戴してもコートが着れる時期なのに仕上がり待っている状態、、、って勿体ない気がします。
自分にぴったりのオーダーコートをお求めの方は是非お早めに。
お客様のコートのご紹介
さて、久しぶりにお客様のオーダー品ご紹介です(ご好評であれば、今後もう少しペースを上げてご紹介していきますね)。
表情が良い
私、上の言葉を言う口癖がありまして。
今日、靴を取りに来られたお客様にも無意識に使っていました。
「この靴、表情がとても良いですよね」
形が美しかったり、特徴的な素材の質感の良さを表しています。
私は表情が良いものが好きですし、今日ご紹介のコートも非常に”表情が良い”です。
どうでしょう?
着せているボディに対してコートが大きいので、形の綺麗さは伝わりにくいですが佇まいが非常に美しいです。
素材はイタリア製のざっくりとした質感が特徴のウールで、ブラウンとベージュ、オフホワイト等様々な色が組み合わさり形成されています(質感の作り方は海外ブランドの方がうまいです)。
肌触りも良く、見た目以上に温かみがあり、お客様が一目惚れされ生地をお選びいただきました。
オーダーならではのポロコート
アルスターカラーのダブルブレストにターンナップカフ、インバーテッドプリーツと、この形をポロコートと呼びます。
ポロコートのルーツは、馬に乗っておこなうポロ競技の待ち時間に着用していたコートから。
19世紀後半当時は名称はつけられていませんでしたが、20世紀に入りアメリカのブルックスブラザーズがポロコートと名前を付けて販売したことが名前の始まりです(そういえば、、、アメリカのブルックスが破綻していましたが、2020年8月に買い手が見つかりブランドは継続されるようです。好きなブランドなので一安心)。
ポロ競技がルーツということは、同じポロが由来のボタンダウン、ポロシャツ同様にややカジュアルなイメージのあるコートです。
式典など正式な場には不相応ですが、スーツの上でも問題なく着用していただけます。
また、ニット&デニムといったカジュアルな装いにも着用していただける汎用性を併せ持っています。
めちゃくちゃ良い!
こちらのコートを羽織られての、お客様の第一声。
チェスター、ステンカラーコートと幅広くコートをお持ちの方でしたが、ポロコートは初めてでとても気に入っていただくことができました。
まず1着目のコートといえばシングルのチェスター等クセのないコートをお勧めしますが、人と被らないようなオンリーワンをお求めの方や2着目、3着目とお考えのお客様にはポロコートはレコメンドアイテム(横文字使うと格好良く聞こえますね)。
是非チェックしてみてください。
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