新入荷情報 - 【CHAPMAN (チャップマン)】1869年から続くコーデュロイ&モールスキンを得意とする生地メーカー

2025.02.19【CHAPMAN (チャップマン)】1869年から続くコーデュロイ&モールスキンを得意とする生地メーカー

姫路のオーダースーツ店EGRETに、新たなメーカーからの生地が届きました。これから暖かくなる季節にコーデュロイ？と意外に思われるかもしれませんが、今回入荷したのは英国のファミリー企業CHAPMAN (チャップマン) の生地です。

コーデュロイといえば、同じく英国のBrisbane Moss (ブリスベンモス) が有名ですが、実はCHAPMANがBrisbane Mossの親会社。今回の生地はCHAPMAN名義のものとなります。

CHAPMANについて

出典: chapmangroup.co.uk

CHAPMANは1869年、マンチェスターで創業。当初は世界中の綿織物を取り扱い、販路を拡大しました。マンチェスターシップ運河を利用し、インドやパキスタン、アメリカに輸出していたことから、コーデュロイは「マンチェスター・ファブリック」とも呼ばれていました。CHAPMANの活躍具合が伺えますね。

1900年代にはランカシャーの織物工場や染色工場を買収し、コーデュロイやモールスキンといったコットンベースの生地を自社生産する体制を確立。さらに1970年にはBrisbane Mossを買収し、世界的に有名なコーデュロイメーカーへと成長しました。

出典: i.pinimg.com/

コーデュロイは起毛素材で、一般的には秋冬向きの生地。このイラストのように、スポーティな場面で着るスーツや、カントリー調のジャケット、トラウザーズとして愛用されてきました。このオリーブグリーンのコーデュロイにイエローのソックスを合わせたスタイルは、洒落っ気のあるコーディネートの好例ですね。

アパレル用語でいう「ヘビーデューティー」な分厚めのコーデュロイは、秋冬の定番素材。そのような装いには、当店で展開しているBrisbane Mossの細畝 (目付460g) や太畝 (680g) の生地がぴったりです。

CHAPMANのサマーコーデュロイ

では今回のCHAPMANはというと、目付330gと比較的軽め。コーデュロイとしては薄手で、ソフトな風合いが特徴です。昨今、よく見る「サマーコーデュロイ」の位置づけの薄さにはなりますが、個人的には夏以外の、主に初夏まで、または秋口からの着用が適していると感じています。

また、注目すべきは、淡いトーンのカラーバリエーション。オフホワイトやベージュをはじめ、どの色もクリアな質感で、Brisbane Mossの持つ男性的な力強さとは一味違った印象。都会的なコーディネートにも取り入れやすい生地となっています。

こちらのコーデュロイはHFWのもの。コーデュロイという素材一つとっても様々なメーカーがあり、それぞれに生地の特徴があります。どういった装いをされたいか、どう見られたいか、お話をしながらお作りできるのがオーダースーツでございます。初めての方でも、出来るだけかみ砕いてご案内させていただきますので、兵庫県姫路市で拘りの装いをお考えの際には是非一度お問合せいただけますと幸いです。