新入荷情報 - 【英国クラシック】廃盤生地の仕入れをおこないました。“HARRISONS・SMITH WOOLLENS”

2024.12.19【英国クラシック】廃盤生地の仕入れをおこないました。“HARRISONS・SMITH WOOLLENS”

※年末年始営業日のお知らせ。姫路のオーダースーツ店EGRETは、12/28 (土) を年内最終営業日として、12/29 (日) ～1/3 (金) の期間休業いたします。年明けは1/4 (土) より営業いたしておりますので、お間違いのないようよろしくお願いいたします。

さて年の瀬も近づいており、年末年始にかけてセールをおこなっている店舗も多いと思いますが、EGRETではオープン以来セールをおこなっておりません。これは、私がセレクトショップ勤務時代に、顧客様に購入いただいた商品が数か月後に値下げされることに申し訳なさを感じた経験が背景にあります。

洋服は過度にトレンドを追わない限り、数年で価値を損うものではないですし、長くご愛用頂けるものをEGRETではご提案していきたいと考えています。セールそのものを否定するものではなく、何十人、何百人、何千人とスタッフがいる店舗ではセールをして在庫を減らさないといけない理由もあると思います。小規模であるEGRETの目指す“店舗のあり方”として、一人ひとりのお客様を大切にして最初から適正な価格で洋服をお仕立てしたいという想いからくるものです。

セールを行わない代わりに、廃盤になる生地を積極的に仕入れるようにしています。生地のバンチ（生地見本帳）は数年ごとにリニューアルされ、その過程で廃盤となる生地が出てきます。廃盤生地の中には、元の価格の半額程度でになっているものもあり、EGRETのお客様のお顔を思い浮かべながら、特にお勧めしたい生地を厳選しています。今回は4種類の特徴的な生地を仕入れておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

SMITH WOOLLENS “Super kid mohair”

目付260g/m Wool40% Mohair60%

英国有力マーチャントのひとつ、SMITH WOOLLENS (スミスウールンズ) のSuper kid mohairのシリーズ。一応スーティングとしても使える生地として展開されておりますが、モヘアのブレンド比率が大きく目付も重くないのでジャケットとしてお勧めしたい生地です。織元は某T&Lなので間違いのない品質でシャリ感のある質感とキッドモヘアらしい独特の光沢は資料館のある春夏のジャケットにぴったりです。

HARRISONS “Cru Classe” Black Stripe

290-310g/m Wool99% Cashmere1%

ウールにカシミヤがブレンドされたHARRISONS (ハリソンズ) のCru Classe (クリュクラッセ) 。大人の事情でカシミヤは1%となっていますが、実際はもっと比率の高いクオリティで、しっとりと柔らかなラグジュアリーなスーティングです。

HARRISONS “Cru Classe” Birdseye

290-310g/m Wool99% Cashmere1%

同じくCru Classeのバーズアイ。バーズアイはシャークスキンなどと並び古典的な柄のひとつで、威厳や落ち着きのある雰囲気のスーツとなります。メーカーの方曰く、巷ではあまり人気がないそうですが、当店では比較的ご支持いただく柄です。私が鳥形という名前だからでしょうか 笑 。

冗談さておき、やや杢のはいったバーズアイはビジネスシーンに使いやすい生地のひとつです。

HARRISONS “OYSTER”

400g/m Wool100%

最後に、HARRISONSのOYSTER (オイスター) 。目付400gの私が一番好きなスーティングのクオリティです。細幅のペンシルストライプで、スーツにするとそこまで派手にはなりません。当店では一着目にネイビーの無地を作られるお客様が多いので、二着目のスポーティなスーツとしていかがでしょうか。英国らしい生地による文句のつけようがない仕上がりの良さを実感していただけます。

いかがでしたでしょうか。本日ご紹介したものは当店在庫限りの生地ですので、気になる生地がございましたら是非お早めにチェックしていただけますと幸いです。