お客様の写真 - 【オーダーシューズ仕上がり】ボックスカーフでお作りした2足のストレートチップ

2025.12.04【オーダーシューズ仕上がり】ボックスカーフでお作りした2足のストレートチップ

姫路のオーダースーツ店 EGRET では、スーツだけでなく、シューズのオーダーも承っています。最初はスーツから入り、次第に足元までこだわりたいとご依頼いただくケースはとても多く、本日紹介するお二方もまさにその流れで靴をお仕立てくださいました。

今回同じ時期に仕上がったのは、どちらのお客様も選ばれた “ボックスカーフのストレートチップ”。クラシックなデザインで、足元に確かな品格を宿す一足です。

ボックスカーフは、生後数ヶ月の仔牛の皮をクロム鞣しし、アニリン染料で芯まで染め上げ、丁寧に艶出しを施した上質なカーフレザーのこと。格式高い靴づくりにおいて、最良の選択肢のひとつです。

加えてEGRETでは、革のグレードを示す等級のなかでも1級のみを使用。きめ細やかな質感と、履きこむほど鈍く深みのある光沢へ育つ、高品質な素材を使用しています。

小さめの足に悩んでおられたお客様の一足

まずご紹介するのは、足のサイズが22cmと小さめで、既成靴では紐をしっかり締めても大きく感じる、ものしかなかったというお客様。以前おつくりいただいたネイビーのスーツをより上品に見せたいというご相談から、黒の内羽根ストレートチップをお作りしました。

黒のスニーカー以外、しっくりくる靴がなかったという中、今回の一足を合わせていただくと、ネイビースーツが一段と凛とした佇まいに。足元が替わるだけで、装いの印象は驚くほど変わります。

アウトソールは、普段歩かれる道に石や砂利が多いとのことでダイナイト (ラバー) ソールを使用。耐久性と実用性に優れ、雨の日でも安心して履ける仕様です。

また、ボックスカーフ×グッドイヤーウェルテッド製法の組み合わせにより、履き始めはハリのあるフィット感ですが、徐々に足の形に寄り添うように馴染み、まさに“相棒”と呼べる一足へと育っていきます。

スポーティに合わせたい装いへ。ダークブラウンの一足

次にご紹介するのは、長くご愛顧いただいているお客様のオーダーシューズ。すでに黒のストレートチップをお持ちで、次の一足として選ばれたのがダークブラウンのストレートチップでした。

黒のストレートチップが持つ格式の高さに対し、ダークブラウンは色味が変わるだけで、途端にこなれた印象や軽快さを演出できます。ジャケパンスタイルや、少しスポーティにスーツを着たいときに最適な一足です。

こちらのボックスカーフもきめ細かく、光の角度で表情が変わり、大人の余裕を感じさせてくれます。

さらにブラウン系の革は、ケア時のクリームによって色の深みが変わっていくのも魅力。お手入れ方法についてもご相談いただき、ブラッシングやクリームの使い方など、長く愛用していただくためのコツなどをお伝えしました。

お二方に共通していたのは、「こんなにフィットする靴は初めて」というお言葉。

EGRETの靴づくりは、“スーツと靴を一体で考える”という考えがもとにあります。

「おしゃれは足元から」「足元を見られる」という言葉があるように、装いの完成度を左右するのはまさに靴です。

上質な靴は、装いそのものをより美しく見せてくれます。

兵庫県姫路市で、スーツだけでなく“足元”までこだわりたい方は、ぜひ一度ご相談いただければ幸いです。