鳥形の私物紹介 - 【ZEGNA “CASHCO”】カシミヤをブレンドしたラグジュアリーなコットンスーツの世界。

2024.02.29【ZEGNA “CASHCO”】カシミヤをブレンドしたラグジュアリーなコットンスーツの世界。

コットンスーツ、それもチノクロス生地を使ったものと聞くとどんなイメージがあられるでしょうか？チノパンのようなバリっとして固いイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。

Ermenegildo Zegna (エルメネジルド ゼニア) が作るCASHCO (カシコ) はそんな想像を壊すくらい驚くほど柔らかくとろみのあるラグジュアリーなコットンシリーズです。

高品質なエジプト綿を経糸単糸、緯糸双糸にしてカシミヤをブレンドしたのがCASHCO。季節に合わせて3クオリティ展開されています。秋冬用のコーデュロイとモールスキンに、本日紹介するチノクロス地です。チノクロス地の目付は280-290g、ブレンドはCotton 95% Cashmere 4% Elastane 1%で、わずかながら入ったカシミヤの滑らかさを肌触りから感じ取ることができます。

CASHCO以外でこれほど独自性のあるコットンを見つける事は難しいです。数ヵ月前の展示会ですぐに自分用の生地を手配したくらい気に入った生地を使ったスーツが仕上がってきました。

Ermenegildo Zegna CASHCO

とろみのある生地がカーブを描いた美しいシルエットで、想像以上の仕上がりに大満足な店主です。

ナポリモデルにダブルステッチ、マニカカミーチャ、手縫いのボタンホールといつもの仕様にしております。

コットンスーツを上手く仕上がるポイントの一つである、ややコンパクトなサイズ感にまとめています。3つ揃いで合わせる際にはシャツとネクタイはスポーティさを意識することも大切です。ベストを着用しない時のインナーにはサマーニットやリネン、オックスフォードシャツを合わせたいと思います。

実はこの生地、ウールよりも縫いにくい生地の為か苦労の跡が所々に出ていまして、ステッチやボタンホールに若干の粗さが出ています。この辺りはリネンなどにも当てはまる綺麗すぎないこの生地の魅力の一つだと感じていまして、着用するごとに出るアタリや傷も含めて、味として楽しんでいきたいです。

当店では16色の展開で、トッドジャケット、オッドトラウザーズ、オッドベストといったジャケパンスタイルに欠かせないコレクション。スポーティなのにどこかラグジュアリーなErmenegildo ZegnaのCASHCOに是非ご注目ください。

余談ですが、店主はシャツについているカラーステイは外す派で、固いVゾーンよりもソフトで柔らかな雰囲気が好みです。このシャツの撮影前にすぐ外しました。2020年に書いた下記ブログは毎週150くらいのアクセスがある人気記事の一つですので、カラーステイについて気になる方はよければご覧ください。

カラーステイをご存知？シャツに付いている透明の棒を捨てる前に考えること