鳥形の私物紹介 - 夏のジャケット生地といえばホップサック “VITALE BARMERIS CANONICO (カノニコ)”

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夏のジャケット生地といえばホップサック “VITALE BARMERIS CANONICO (カノニコ)”

夏のジャケット生地といえばホップサック “VITALE BARMERIS CANONICO (カノニコ)”
鳥形の私物紹介

VITALE BARMERIS CANONICO (カノニコ)のホップサック生地

さて、本日は春夏に相応しい素材、ホップサック生地を使用したジャケットのご紹介です。

 

HOP SACK (ホップサック)

HOP SACK (ホップサック) は、強い撚 (よ) りをかけた糸をザックリ甘く織りあげた生地のことで、スラックスとしては強度の関係で向かず、主にジャケットに使用されます。メッシュ地という言い方もあります。

強く撚るので防シワ性にも優れ、甘い織りから通気性があるので、落ち着いたトーンの色はビジネス使いの春夏ジャケパン素材として重宝されます。今年のクールビズでジャケパンに初めて挑戦するという方がいらっしゃいましたら、間違いなくお勧めするのがこのホップサックシリーズです。

 
 

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このザックリとした生地の質感が“スポーティさ”を出すので、(一般的な)スーツ生地よりもリラックス感が生まれます。いつもスーツで使っているジャケットをジャケパンスタイルで合わせるのではなく、こういった素材で工夫するとスタイルがうまく落ち着きます。

 

これが“スポーツ”という服装の考え方

正式な服装順に、フォーマル、ビジネス、(スポーツ)、カジュアルと並びます。スポーツは元々、テニスや競馬観戦などビジネスまではいかないが、カジュアルほど崩してはいけないスタイルのこと。格式の高いゴルフ場では、ジャケット (ブレザー) 着用が今でも厳格ですよね。

ジャケパンスタイルがうまくいかない主な原因は、スポーツという考えが無く、ビジネスジャンルにあるものをカジュアルにも合わせてしまいバランスが悪くなることです。

ビジネスとカジュアルの中間にあるスタイルをうまく使いこなすことができれば、一気に服装が楽しくなると思います!

 
 

スポーティさを出すアイディア

どうやったらスポーツを取り入れることができるのか?

素材の他に、スポーティさを出すアイディアをいくつかご紹介します。

 

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・ステッチ幅を広げる

通常、スーツのステッチ幅は“コバ”といい縁ギリギリに打つことが一般的です。この幅を広げることでスポーティさが増していきます。

 

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・マニカカミーチャ (シャツ袖)

スーツは通常、セットインスリーブと呼ばれる袖付け方法を用いられます。これをシャツと同じ付け方 (縫い代を身頃側に倒す) をすることで崩した印象のシルエットになります (マニカカミーチャには、ギャザー (シワ) を寄せたものもあります) 。

 

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・パッチポケット

ジーンズの後ろポケットと同じ要領で、パッチ (貼り付け型) のポケットもスポーティさが出るデザインです。逆にいうとスーツには向かないデザインだったりしますのでご注意ください。

 
 

いかがでしょうか。

他にも袖口のボタンを減らしたり、衿の形を工夫したり、様々な手法を取ることでバランスを変えることができます。

大切なことは、その洋服をどういうシーンでどういう見せ方をして着たいか?です。是非ご参考にしていただけましたら幸いです。

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