お客様の写真 - 【A様のご依頼】SCABAL “SAVILE ROW” 変形ヘリンボーンのグレースーツ

2024.08.31【A様のご依頼】SCABAL “SAVILE ROW” 変形ヘリンボーンのグレースーツ

スーツの本場といえば、英国サヴィルロウストリート。この通りには200年以上前よりテーラーが立ち連ね、ロイヤルワラントの称号を授与されている名店もあります。そのSAVILE ROWの名を冠したコレクションが、サヴィルロウに店舗を構えて50周年を記念したSCABALより展開されています。SCABALが保有する過去の膨大なアーカイブより抽出された要素を、モダンとクラシック組み合わせて誕生しました。

目付は310-320gの梳毛スーティングで、毛羽立ちがカットされたクリアなボディですので、夏を除く3シーズンでお楽しみいただけます (見た目だけでいうと夏に着用されても違和感ないクリアさを持ちますので暑ささえ気にならなければ通年を通してご着用していただけます) 。

特にSuper表記はなされていませんので、そこまで細い原毛ではありませんが、SCABALの自社工場で織り上げ、丹念な仕上げにより美しい光沢を持ちます。縦横双糸、ある程度の目付、クリアな光沢のあるシリーズはあまり見る事がないクオリティです。

グレーとネイビーをベースにし、クラシック真正面のデザインから、SCABALらしいエスプリの効いたデザインまでうまくバンチにまとめられています。

今回ご紹介するA様のスーツにお選びいただいたのは、SCABAL“SAVILE ROW”よりグレーカラーの変形されたヘリンボーンをベースとし、パープルのオーバーストライプが入ったモダンな生地です。遠目からは一般的なグレーのスーツに見えて近くで見ると、色柄ともに独自性を感じていただけるデザインです。

釦には生地のさわやかさを損なわない黒のシェル素材のものを取り付けています。

外はお暑いなかでしたが、店内で涼んでいただきご着用頂きました。ありがとうございます。

強い怒り肩をもたれているA様。既製品のスーツを着用されると、肩に引っ張られフロントが大きく開いたり、首後ろに大きくツキというシワが入ります。肩にあたっている状態は着心地もスタイルも悪く見える為、しっかりと肩に合わせて作成させていただきました。

近くで見ていただくと薄いパープルのストライプを感じていただけます。フラワーホールは手縫いでおこなったふくらみのあるディテールで、シェルボタンの風合いも良い具合に生地とマッチしています。

A様、この度はご用命いただきまして誠にありがとうございます。お仕事でご活躍していただけるスーツとなりましたら幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。