お客様の写真 - 親子でご依頼頂いた結婚式参列用のオーダースーツ 【ZEGNA “ELECTA”】

2023.11.12親子でご依頼頂いた結婚式参列用のオーダースーツ 【ZEGNA “ELECTA”】

洋服は基本的に“着用する”という目的のために作られます。芸術、アートとの違いがここにあり、防寒のためであったり、社会性、またはその人を輝かせるといった何かしらの手段として洋服があります。

40代、50代、60代と年を重ねられても体型が変わらない方もいらっしゃいますが、ご年齢を重ねるごとに体型が変わってくることは大いにあり、体型が変わればお作りする洋服も変わってくるのが自然です。

今回、家族で親交のある方の結婚式に参列されるため、お父様と息子様の親子でオーダーを頂いたスーツをご紹介いたします。当然、親子といえど体型が異なりますので、それぞれにあったスーツをお仕立て致しました。

こちらは20代の息子様のオーダースーツ。最近のお若い方は特にスタイルがよろしいように感じます。お顔も小さく、手足が長い、食べているものの違いでしょうか。正座をしなくなったのも影響しているなんて話も聞いたことがあります。

スタイルが良ければ体型に合わせるだけで、簡単に格好良く見えるものです。細いお客様でしたので、やり過ぎない範囲で体型に合わせてお仕立ていたしました。

対して40代のお父様のオーダースーツ。恰幅の良いお客様がスタイル良く見えるよう、着心地は担保しながらも攻めるところは攻めたサイズ設計をしています。

やや強めにO脚でしたので、外のふくらはぎにあたってO脚が目立たないよう、シルエットを調整し腿あたりでクセ処理を行いました。お若い方よりも年齢を重ねられた方を格好良く見せる方が難易度は高くなります。

いかがでしたでしょうか。

オーダーではその人の体型を超えて格好良くすることは難しいですが、七癖を隠し、お客様史上格好良く見える洋服をお作りする事は可能です。それには的確な補正の知識と経験が必要になってきます。MTMの場合であればサンプルで、フルハンドメイドオーダーであれば、仮縫い時に実際にピンを打ちながらどう修正をかけていくかご覧頂き、お仕立てしていきます。

海外でフルオーダーを指すビスポークは対話を意味する Be spoken からきています。対話を通してお作りするEGRETのオーダーに、ご興味がありましたら是非とも一度お問合せいただけますと幸いです。