【BESPOKE】ESCORIAL (エスコリアル) Super200's相当希少ウールの秋冬コレクション
過去にスペイン王室が独占していた希少なウール“ESCORIAL (エスコリアル) ”の2024年秋冬コレクションが入荷いたしました。一般的なカシミヤを超えるSuper200'sという極細の原毛を使用したコレクションで、美しい質感が際立っています。それでいて、しっかりと織り上げられたボディは、仕立て上がりの良さも格別のものがあります。
写真では質感をすべてお伝えするのは難しいですが、それでもESCORIALの良さの一端を感じていただけるかと思いますので是非最後までご覧ください。
ESCORIAL 2024AW COLLECTION
シャンパンゴールドに輝くブランドタグも格好良いですね。今回入荷したコレクションはジャケット地10種、スーティング10種、コート地2種類で、スーティングはオッドジャケットとしても使って頂けます。
ジャケット地とスーツ地の違いはパンツに耐えうる強さを持っているかどうかです。ジャケットのみに使われる生地は甘く織り上げ、その柔らかさはよりリラックス感のある表情の洋服をお作りいただけます。
このとろけるような質感のジャケット地であればなおさら上質さを実感していただけます (目付310g) 。
太すぎず、細すぎない絶妙なサイズのヘリンボーンストライプ。個人的には、キャメルカラーの上品さに特に惹かれます (目付340g)。
大きめの柄が特徴のグレンチェックとガンクラブチェックは、スポーティに着こなしたいジャケットにぴったりではないでしょうか (目付340g)。
以前のブログのプレビュー記事でご紹介した、オーバーペインが入ったグレンチェックの生地 (目付390g) 。基本はジャケット地ですが、しっかりとした打ち込みでスーツとしてもご活用いただけます。
チョークストライプやハウンドトゥース大きすぎずな絶妙のバランスのスーティングです (目付295g) 。ジャケット地は紡毛糸 (ウールン) を使っていますが、スーティングは梳毛糸 (ウーステッド) のため、より美しい輝きをお楽しみいただけます。
無地では濃淡の違うグレー3種、ネイビー、ブラウンと展開されています。所謂サキソニーで若干の起毛感がありますので、10月後半より楽しんでいただけるスーティングとしてお勧めです。
こちらの生地は6PLYで織り上げられた、ひときわ存在感のあるマットウーステッド (斜子織り) です。希少な繊維を6本に束ねて織るという、非常に贅沢な手法を用いています。スーツからジャケット、コートまで幅広い用途としてお使いいただけます (目付460/460g) 。
コート地はスポーティなヘリンボーンストライプと、無地のグレーが収録されています (目付530/550g) 。
以上がESCORIALコレクションで、同じバンチにTaylor &Lodge (テーラーアンドロッジ) のコート&ジャケット地も収録されていますのでご紹介します。
Taylor &Lodgeといえば、これまた希少ウールであるLUMBS GOLDEN BALEを使った生地が有名でしたが、商標の関係でORIGINAL LUXURY BALEという名称に変わっています。名前は変わってもクオリティの高さはそのままで素晴らしい服地であることに変わりはありません。コート地ではヘリンボーンストライプと大きく綾目の入ったグレーとネイビーが収録されています。
目付420gのしっかりとしたホップサックはARCHIVE BLAZERという名称がつけられています。パンツも作れるのではないかという打ち込みの強さで、古き良きブレザーをお求めの方にとって素晴らしい生地になるのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか。ESCORIALとTaylor &Lodgeは知名度こそ高くないかもしれませんが、どちらも世界最高の服地を作り出しているメーカーです。
こだわりの洋服をお考えの際には、ぜひこのバンチもご覧いただければ幸いです。
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