【2024年春夏生地】BIELLESI & DARROW DALE & Maison Hellard
昨日は大寒で、2月半ばまで気温は下がる見込みですが、仕立ての世界では仕上がりまでに時間がかかるため、既に春の装いに備えるお客様が増えています。
卒入園や卒入学式に向けた依頼も増えており、晴れの日にふさわしい洋服を提供できることが嬉しいです。春夏の生地も入荷が始まり、シーズン限定の生地も続々と入荷しています。
新しいものが良いとは限りませんが、各ブランドが提案する生地を見るのは非常に面白く、お客様に最適な素材を選ぶ作業は店主の楽しみの一つです。
本日は昨日入荷してきたBIELLESI (ビエレッシ) 、DARROW DALE (ダローデイル) 、Maison Hellard (メゾンエラール) をご紹介してまいります。
それぞれ個性あるブランドですでので、是非最後までご覧ください。
BIELLESI (ビエレッシ)
BIELLESIは、日本の商社が企画し、イタリア北西部のビエラ地区で生地を生産している希少なマーチャント (商社) です。斬新なデザインが特に若い世代からの支持を集め、格闘家の那須川天心さんなどが着用していることでも知られています。
このブランドは、イタリア生地の典型的な特徴である滑らかな質感、光沢、しっとりとした風合いを備え、モダンなデザインだけでなく確かな品質も魅力の一つです。
BIELLESIはST、M、Rといった異なる織元を使用しており、それぞれの得意分野をデザインに反映させています。これにより、幅広いスタイルや好みに対応したコレクションが展開されています。
ST
BIELLESIのSTシリーズは、伝統的メーカーであるREDAの範疇を超越し、斬新なデザインが光るメインコレクションです。独自性を追求する中で、REDAが展開しないような大柄のチェックやモダンなカラーリング (カーキやパープル等) が特に注目されます。特にパープルは、BIELLESIだけでなく、後述するDARROW DALEでも採用され、グループ全体でお勧めされているカラーリングです。
M
Mシリーズは、STシリーズよりも強い印象を持っており、強い色彩のコントラストや、大柄なデザインが際立っています。これらの特徴は、高級イタリア生地ブランドであるARISTONなどでしか見られないようなユニークさです。Mシリーズはその強さのあるデザインにより、個性的なスタイルを求める方とって魅力的な選択肢です。
R
Rシリーズは、全体的に杢のある生地が使用されており、穏やかで落ち着いた印象を与えます。これは、BIELLESIの中でクラシックな雰囲気を好まれる方に特にお勧めです。タウンユースしやすいソラーロ生地にも注目です。
DARROW DALE (ダローデイル)
ARROW DALEは、BIELLESIと同じ商社によって展開され、生地は本場の英国で織り上げられています。BIELLESIを上回るほどに特徴的で華やかなデザインの生地が充実しており、特に若い世代の個性を追求される方から大きな支持を受けています。
Maison Hellard (メゾンエラール)
当店で昨年より取り扱いをスタートしたフランスの新進気鋭ブランド、Maison Hellard。フレンチリネンをイタリアで織り上げ、その柔らかな質感が特徴的。今季注目すべきは、当店にて限定入荷したコラボレーションアイテム。日本国内の21店舗でしか手に入らない希少なもので、生地屋さんと仲良くしている店主の賜物でございます (笑) 。
いかがでしたでしょうか。それぞれ個性ある3ブランドの生地をご紹介いたしました。春に向けた拘りの洋服をお探しの方は是非一度お問い合わせいただけますと幸いです。
新入荷情報の関連記事
- 新入荷情報
【HARRISONS ,SMITH WOOLLENS , Maison Hellard】2024年春夏の仕入れが進みます。
年の瀬も迫ってきておりますが、EGRETでは年内最後の2024年春夏シーズン服地の仕入れを行いました。 仕立ての世界は、仕上がりまでお時間を頂戴しますので冬の季節であっても春夏をイメージされてご依頼頂く方もいらっしゃいます。季節の洋服はお仕立てしても、決してトレンド性のあるもので...
- 新入荷情報
【レザーマニア必見】オーダーシューズ用の珍革まとめ “Elefant , Hippopotamus , Cape etc...”
洋服や靴に限らず“人と違うものを持ちたい”という欲求は拘りが強ければ強い人ほど持たれていると思います。尚更オーダーするのであれば、自分だけのオンリーワンのものをというのは至極当然な流れです。 そんな強い拘りお応えができるよう洋服のオーダーに関しては常時1万種類以上の生地を取り揃え...
- 新入荷情報
【オーダー靴の拘り】日本人に合わせて考え抜かれた木型と、縫製について。
靴メーカーのSさんをお招きして、開催しているオーダーシューズフェア。接客の合間にブログを更新中です。 良い靴の条件とは様々ありますが、木型というポイントで見るといかに足に合ったものなのかが重要になってきます。 まずはこの2足の靴をご覧ください。 左のグリーンの靴は2016...
- 新入荷情報
【オーダーシューズフェア】12/16 (土) ・17 (日) 開催に向けて靴のサンプルが到着しました。
12/16 (土) ・17 (日) に当店にてシューズフェアを開催いたしますが、昨日『水曜着で送っていいですか?』と靴メーカーのSさんからラインが入っておりまして、本日靴サンプルが到着いたしました。 通常8型程度のサンプルをディスプレイしておりますが、40型以上となると迫力が違...
- 新入荷情報
2024年春夏生地の仕入れ② 角度の付け方の妙です。
先日より始まった春夏生地展示会へ行ってまいりました。 気温の違う半年先の洋服の事を考えるのは、業界に15年程度関わっておりますのでもう慣れっこな店主の鳥形です。当店の扱う生地は基本のキから大きく離れないクラシカルなものが多いため、流行を追うというよりは各生地メーカーによってクラシ...
- 新入荷情報
【CLASSICS (クラシックス)】 SCABALのつくるタイムレスなクラシック生地がここにあります。
本日12月1日となり、早いもので2023年も残すところ1ヵ月。あっという間の11ヵ月でしたが、今年のやり残しがないよう一層気を引き締めてまいります。 さて、先日発刊された雑誌THE RAKEに気になる生地情報がありました。服好き、生地好きを自称する店主は気になる情報があればすぐに...