【2021-22秋冬】ZEGNA | ゼニア のオーダースーツ最新AWコレクションをご紹介
2021年秋冬オーダースーツ生地コレクションがほぼ出揃いました。
すぐに買える既製品ではなく、ご依頼から仕立てるというオーダーメイドという性質上、春夏秋冬すべてのニーズに合わせられる生地をいつご来店いただいてもご提供できるようにしておりますが、
英国生地は数年に一度のリニューアル、イタリア生地は半年に一度新作生地に刷新されるので、季節の立ち上がりに追加で生地が入荷をしています。
今回ご紹介する入荷生地は、イタリア生地の中で最も人気の高い、Ermenegildo Zegna (エルメネジルド ゼニア) です。
生地業界のルイヴィトン
そう呼ばれ、圧倒的な知名度と、出来上がったスーツを見ればすぐに分かる高級感がゼニアの魅力です。
当店の顧客にもゼニアファンは多く、シーズンの立ち上がりの際には『どんな生地がある?』と楽しみにしてくださっている方も多い、人気生地をまとめていますので是非最後までご覧ください。
Ermenegildo Zegna(エルメネジルド ゼニア)秋冬コレクション
ゼニアには代表モデルが数多くある中、2021-22秋冬でレコメンドする生地ラインは以下の3つ。
・エレクタ
・トロフェオデニム
・ゼニアセレクション
(※これ以外にも15ミルミル、トラベラーといった人気生地も展開しています。)
・エレクタ
15ミルミル、トロフェオといった高番手 (糸が細い) で光沢と柔らかさのある生地がゼニアの代名詞としてもてはやされる事が多いですが、秋冬定番生地であるエレクタは注目すべき非常にユニークな存在です。
通常のゼニアに使用されるのはスーパー130以上の細い原毛に対して、エレクタはスーパー110程度の原毛を使用しています。
スーパーが高いほど高級でないの?と思われた方、、、確かにその側面は間違いではなく、スーパー表記が高ければ高いほど、光沢と柔らかさが増していく傾向がありますが、、、その分耐久性に難が生まれます。
エレクタは長所を若干抑える事で、耐久性の高いゼニアとして作られた生地になります。クリアカットなど仕上げの技術により光沢感を底上げしているのもゼニアらしい仕様です。
ゼニアを始めて体感したいという方や、耐久性の高い高級イタリア生地を体感されたい方にエレクタは特にお勧めです。
エレクタらしい複合の織りをかけて立体的に作られたストライプのシリーズ、チェック、バーズアイ、無地とラインナップされています。
・トロフェオデニム
トロフェオは言わずもがななゼニアの代表生地 (とろっとトロフェオなんてブログも書いています) 。
その代表作トロフェオからデニムシリーズが展開されています。
デニムと言ってもコットンで作られたバキバキした質感のものではなく、ウール100%でデニムの風合いに寄せたゼニアオリジナルファブリック。なので厳密にいうとデニム生地とはいえませんが、見た目はそのままデニム。
美しいシルエットづくりにかかせない、アイロンによるクセ処理もしやすく、コットンでは不可能なデニムの美脚パンツ作りにイチオシの素材にです。
黒、インディゴ、ボルドー、グリーン、ブラウンというラインナップです。クラシカルなジャケットに合わせるのにブラウンもお洒落に決まりそうです。
・ゼニアセレクション
ゼニアは基本的にミル (織元) として一貫した生地作りをおこないます (原毛から紡績して糸づくり → 経糸横糸に分け織り上げ → 仕上げ → 完成) 。
ゼニアセレクションはミルではなく、マーチャント (商社) として生地の企画をおこない他ミルに生地を織り上げてもらったシリーズです。ゼニアの専門外の部分をおぎなう形で作られました。
ゼニアのアイテムにあう & ゼニアを着る方にあうカジュアル生地なので、ジャケットやトラウザーす単品としてもお勧めの生地コレクションです。
いかがでしたでしょうか。
秋冬も注目のErmenegildo Zegna (エルメネジルド ゼニア) 。生地の詳細や他収録のものが気になられた方は是非一度お問い合わせいただけますと幸いです。
ゼニア好きにお勧めのブログをご紹介します
Ermenegildo Zegna (エルメネジルドゼニア) 『とろっと、トロフェオのオーダースーツ』
『ゼニア最高峰』15ミルミルのお客様オーダースーツの仕上がりご紹介
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