ベルベスト・ラルディーニ・タリアトーレ好きへ。“Caccioppoli (カチョッポリ)”でオーダーという選択
スーツは仕事着であるとともに、男性を格好良く見せるためのお洒落着であるともいえます。
休みの日にもジャケットを着て気分を上げているという男性諸君がお好きなブランドとして、Belvest (ベルベスト)、LARDINI (ラルディーニ)、TAGLIATORE (タリアトーレ)が挙げられると思います。どれもイタリアクラシコを代表するブランドですね。
私、スーツ屋でありますが自店で作った物だけでなく、他社の既製品も着用したります。
ベルベスト、ラルディーニ、タリアトーレは特にプロダクトづくりが上手だと感じていて、時代に合わせた柔らかい仕立て、趣のある素材使い、秀逸なデザインは普通に格好良いです。ベルベストのテーラードジャケット等はステッチに感動してモノづくりに対する良い刺激になりました。
多くのトレンド (流行) を紳士服で取り入れる必要はありませんが、時代の流れを全く無視した洋服は“格好良くない”です。
他ブランドの洋服を着て時代性を感じる事が、良い洋服を作る礎になると考えています。
イタリアクラシコ好きにCaccioppoli (カチョッポリ)
2021-22秋冬シーズンより、当店ではCaccioppoli (カチョッポリ) の取扱いをスタートさせました。
昨年のものですが、ブランド公式動画もご覧ください。
カチョッポリは1920年にナポリで創業したマーチャント (服地商社) ブランドです。自分たちの工場で生地を織っている訳ではなく、ロロピアーナやカノニコといったミル (織元) に依頼をして生地を織ってもらっています。
ビジネスの流れをお分かりの方であればここで気付かれると思います。『ミルのブランドの生地を選んだ方がコストパフォーマンスに優れているのではないか?』と。俗にいう中間コストが1社分無くなるので、“同じ生地を作っていたとしたら”ミルの方が値段を低く抑えられるはずです。それは間違いありません。
しかし、あくまで“同じ生地ならば”です。
マーチャントの中でもカチョッポリはその辺り非常に上手く、ミルでは作らないであろうデザイン・配色・クオリティの高さの生地を作成していて差別化を図っています。その仕上がりの良さが評価されて、世界各地のテーラーや高級既製品ブランドの厚い支持を集めることに成功しています。
カノニコから仕入れずに、カノニコで織ったカチョッポリを仕入れるというケースがある事もそれを証明しています。
独自性があるのがマーチャントの良さ
逆にいうと、全く同じ生地に見えるのであればミルの生地を選んだ方が良いです。そこは目利きになってくる部分なので、お客様のイメージに合わせて当店ではご提案をしています。
そんな独自性のあるカチョッポリの生地バンチが、VESUVIO (ヴェスヴィオ) 、DAPPER DANDY (ダッパーダンディ) の2種類先行入荷してきましたのでご紹介していきます。
VESUVIO (ヴェスヴィオ)
イタリアのミルで織ったベスビオの特徴は、Super150'sという16マイクロンの細さの原毛を使用しつつ、目付270gという3シーズン生地と呼ばれるある程度の厚みを持たせている所です。
通常、Super150'sの高級繊維であれば、目付をもう少し軽くさせて光沢感を際立たせた生地が多いなか、仕立てやすさを狙ってか目付を重くしています。
同じくSuper150'sで260-280gと同程度の目付の生地である英国ハーディーミニスのQX2シリーズはクラシカルで落ち着いた色柄が多いのに対して、イタリアらしい配色がヴェスヴィオにはあります。もちろん、完全エクスクルーシブなデザインです。
DAPPER DANDY (ダッパーダンディ)
ナポリのマーチャントでありながら、英国で織らせたシリーズがこのダッパーダンディ。イタリア語であるダッパーはダンディの意味であり、カチョッポリによる英国スタイルの提案を意味しています。
ダッパーダンディには、4つのクオリティの生地が収録されています。どれも目付がしっかりとしていて、仕立てた際のシルエットの美しさを想像させてくれるハリ感を持っています。エキストラファインウールはほんのりと光沢感があり、クラシカルクロスはヴィンテージ生地を思わせる質感のデザインが特徴で、この二つは特にお勧めの生地になります。
・エクストラファインウール 目付360g
・ウール70%、モヘア30% 2PLY 目付320-340g
・ソラーロウール 目付310-330g
・クラシカルクロス 目付360g
独自性のあるマーチャントブランドのご紹介↓↓
いかがでしたでしょうか?カチョッポリで入荷をしてきたヴェスヴィオとダッパーダンディをご紹介しました。ベルベスト・ラルディーニ・タリアトーレといったイタリアクラシコブランドがお好きな方であれば、きっと選びたくなるのがこのカチョッポリであり、既製品の弱点であるサイズ感をしっかりとフォローできるのが当店の強みです。
また、カチョッポリ以外にも独自性のあるマーチャントブランドを当店では展開しておりますので下記のブログも是非ご覧ください。
王室御用達の最上級生地ブランド、HARDY MINNIS (ハーディー・ミニス)
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