William Halstead (ウィリアム・ハルステッド) 春夏コレクション

2021.03.18William Halstead (ウィリアム・ハルステッド) 春夏コレクション

こんばんは、姫路のオーダースーツ店EGRETの鳥形でございます。

本日もポカポカ陽気で、春の足音が聞こえてきそうな気持ちの良い一日でしたね。

今日のランチは外で食べようと日本料理店、四季つづみ樹さんへ行ってきました。実直な店主が、2年ほど前からのお付き合いがありまして、新しいところに行くのも好きですが、馴染みの所のほうが居心地良い私です (笑) 。

四季つづみ樹さんは、創意工夫されたお料理が次々にでてきて、夜のご飯も良い感じなんですよね。

内装や食器にもこだわられ、料理が美味しいのですが、肩肘張らずに行けるので個人的に重宝しているお勧めのお店です。是非行ってみてください^^

四季つづみ樹
〒671-0234 兵庫県姫路市御国野町国分寺７７６−２
079-287-6650
tatsuki-kappo.com

(他に天ぷらが付いていましたが撮影忘れ、、、くそう)

William Halstead (ウィリアム・ハルステッド) 春夏コレクション

本日のブログの本題は、新作生地のご紹介デス。

英国生地の中でも常に注目され、海外有力テーラーからの信頼も厚いWilliam Halstead (ウィリアム・ハルステッド) 。

ウィリアム・ハルステッドは、1875年イギリスで創業の老舗生地ブランドで、生地工場を持ったミル (織元) です。伝統的なミルならではの強いこだわりがあり、糸の太さや性質によって織る速度を変えて、ふっくらとした風合いの生地に織りあげています。

質実剛健な風合いの生地を作り続け、英国のガッチリとした仕立てがお好きな方、古き良きヴィンテージが好きな方から支持を集めるブランドです。生地にはアイロンが効きやすく、スーツに仕立てた際の立体的なロールは目を見張るものがあります。モヘアや強撚糸を得意とし、うまく生地に反映されています。

William Halstead (ウィリアム・ハルステッド) コレクション紹介

今回のバンチは大きく分けて5つのコレクション。個性豊かなラインナップのご紹介です。

・300-320gのウールコレクション

目付300-320gと春夏服地としては重めなのが英国製らしい。今回の中で私が一番好きなコレクションです。

グレンチェック、ハウンドトゥース、ペンシルストライプ、ソリッドとクラシカルな柄が並んでいます。派手さはないのですがスーツに仕立てると、ラペル綺麗に返るだろうな～、アームのカーヴ良い感じだろうな～と想像すると楽しくなってきます。変態ですね (笑) 。

・ソラーロコレクション

ソラーロ、またの名をサンクロス。同じ英国服地のスミスウールンズとともにオリジナルのサンクロスと言われているのが今回のもの。目付310-330gとスミスの355g同様にしっかりとしています。日照りを避けるための夏生地でありながらこの目付、、、ということは真夏に着用されると正直暑いです。

しかし、そんな事をこの生地に求めてはいけません。ヴィンテージウォッチ、クラシックカーに通じるものがあります。クラシックカー好きのお客様は“不便だからいいんだよ”と言っておりました。つまりそういう事です (笑) 。

良ければ、スミスウールンズのソラーロを詳しくご紹介したこちらのブログも是非ご覧ください。

・モヘアコレクション

ウィリアム・ハルステッドはモヘアを得意としています。モヘアは繊維が太く、ウールと一緒に使うことにより細い糸と太い糸で生地がデコボコとなり、肌への接地面が少なくなります。また同じ目付であっても、糸が太いことにより生地の打ち込み本数が減ることから通気性が増すことから春夏服地とされています。

このコレクションは目付320-340gと、より本格的な380-400gがあります。この分厚さはクラシック好きにはたまりませんね。

・220g Super120'sウールコレクション

英国生地の堅牢さの中に柔らかさを求められる方にお試しいただきたいのがこちら。Super120'sと (英国生地としては) 細い繊維を使用して織りあげています。英国とイタリアはそもそも良い生地の価値観が違うので、繊維の細さをあらわすSuper表記で単純に高級かどうかを測ることができません。イタリア服地ではSuper200'sなんてものも存在します。