お客様の写真 - 【秋冬ジャケット】白パン派のI様に。ブラウン ホップサック ＆ グレー サキソニー ～本襟掛け仕立て～

2025.08.28【秋冬ジャケット】白パン派のI様に。ブラウン ホップサック ＆ グレー サキソニー ～本襟掛け仕立て～

以前ブログでもご紹介したI様の春夏ジャケット。そこから季節が進み、I様にご依頼いただいた秋冬ジャケットが仕上がってまいりました。スーツと違い、質感に季節感を取り入れやすいジャケットは着数を持ちたいという方が多くいらっしゃいます。

白いデニムを一年を通して楽しまれるI様のスタイルはそのままに、生地の“質感”で季節の奥行きをだした2着です。

ひとつはSavile Clifford (サヴィル・クリフォード) よりブラウンカラーのヘビーウェイト・ホップサック 目付360g。ふたつめは NIKKE (ニッケ) より MAFシリーズのサキソニー 目付554gです。どちらも白デニムのクリーンさを損なわず、落ち着いた印象を与える秋冬ジャケットとなりました。

今回のジャケットで拘っていただいたディテール・本襟掛け

今回、仕立ての肝としてプレステージオプションの“本襟掛け (ほんえりがけ) ”を採用していただきました。地衿、本襟と手作業でバランスを見ながら据え付けていくことができ、首への吸いつきが向上、着心地がより良い物となります。また、ゴージラインをカーブさせており流れるようなデザインバランスを取ることができます。見た目と着心地両軸でより良い作用があります。

「これ (本襟掛け) はとても良いですね。」

お渡しの際に、I様からそんなお言葉をいただきました。

ジャケット①：ブラウン / Savile Clifford 360g ヘビーウェイト・ホップサック

通常春夏向けにつくられることの多いホップサック素材を英国 Savile Cliffordが秋冬用に織り上げたものがこちら。ほんのりと起毛した暖かみのあるホップサックで、春夏ものよりも打ち込みを強くして防寒性を高めています。杢のはいったブラウンカラーで角度によって見る角度によって表情を変えます。

それに合わせるナットボタンも全体の柔らかさを演出させています。

ご着用いただいた姿がこちら。たくましいバストから絞られたウエストに沿った美しいシルエット。身体に合って着心地がよいうえに、格好良く見えること、EGRETが追求している理想的なシルエットです。

ジャケット②：グレー／NIKKE MAF 554g サキソニー

日本を代表する生地メーカー日本毛織、NIKKEのMAFシリーズです。Super120'sの細めの原毛を太い糸にして織り上げ、肌触りが心地よいサキソニーとなりました。フランネルよりも起毛感が少なく、長い季節にご着用いただける素材です。

ブラウンと同一仕様ながら、色味が変わると印象は大きく変わり、かっちりとしたイメージの装いに。着用シーンに合わせてジャケットを変えて、装いを楽しんでいただけます。

I様、この度もご依頼を誠にありがとうございました。お仕立てしております秋冬向けシャツの仕上がりもご期待くださいませ。