【LIBERTY PRINT 】EGRETがご提案する、遊び心ある裏地とシャツ地 +α が入荷しました。

クラシックなスーツの中に、少しの個性や遊び心を取り入れたい。
そんな方に向けて、EGRETでは、ふだんのラインナップとは異なる、もう一歩踏み込んだ素材をご提案しています。
今回は、入荷したばかりの「裏地」「シャツ地」の素材の魅力と、選び方をご紹介いたします。
William Morrisの物語を裏地に込めて
まずご紹介したいのが、LIBERTY PRINT × ベンベルグ (旭化成) の裏地。中でも目を引くのが、William Morris (ウィリアム・モリス) の代表作《いちご泥棒》をベースにしたシリーズです。
1883年に発表されたこのデザインは、庭のいちごをついばむツグミを描いたもの。 豊かな自然美と、どこか牧歌的な温かみをたたえたモチーフは、今も世界中で愛されています。 2つの花を目、2羽の鳥を口ひげに見立てて、鳥をしかる主人の顔を浮かび上がらせる、そんなWilliam Morrisの遊び心もちりばめられています。
さらにこの裏地には、旭化成がつくる**ベンベルグ (キュプラ100%)** を使用。 若干、水や摩擦に弱いという欠点はありますが、吸放湿性に優れ、滑らかでありながら蒸れにくい。暑い季節でも快適に過ごせるうえ、しっとりと上質な質感を持つ素材です。
華やかなデザインと、実用性を兼ね備えたこの裏地は、スーツにさりげない遊び心と、密やかな“物語”を添えてくれます。
また、この裏地で遊ぶという文化は、日本だけではありません。
スーツの本場・英国サヴィルロウの老舗テーラーのひとつでは、初めてのオーダーで選べる表地は、紺無地を中心に数枚のみ、という話もあるそうです。
そのため、「せめて裏地くらいは遊びたい」というお客様も多いのだとか。
EGRETでは、初めての表地選びが数枚ということは、**ありえません**のでご安心ください。笑
シャツ地にもリバティを
シャツにおいても、クラシックな白やブルーだけでは物足りない方に向け、カジュアル向けの“リバティプリント”の新作が入荷しました。
柔らかく、ソフトなコットン100%素材。
リバティならではの豊かな色彩と緻密なデザインは、シャツ一枚でも十分に存在感を放ちます。
夏を快適にする“冷感”シャツ地アイスコットン
クラシックなスタイルをお好みの方にもご安心いただけるよう、夏に向けた提案として“アイスコットン”もラインナップに加わりました。
あと1カ月もすれば、クールビズを意識した装いをされる方も増えてくる季節。時代とともに装いは変わっていくものですが、EGRETとしては、今の時代に着ても格好良いスタイルをご提案していきたいと考えています。
アイスコットンは、天然繊維100%でありながら、接触冷感性に優れた特殊な素材。 肌に触れるとひんやりとした感覚があり、湿度の高い日本の夏にも快適な着心地を提供します。
ビジネスシーンに馴染む、白や淡いストライプ中心のラインナップで、爽やかさと上品さを両立した夏のスタイルに最適です。
英国・トーマスメイソンの“コットンリネン”
さらに、“THOMAS MASON (トーマスメイソン) ”によるコットンリネン素材も入荷しています。
コットンの柔らかさと、リネンの通気性・ドライタッチを兼ね備えたこの生地は、夏に向けたジャケット&シャツスタイルにぴったり。
トーマスメイソンらしい高密度でしっかりとした打ち込みがありながら、リネン特有の涼やかな風合いが心地よく広がります。
太めのストライプが特徴で、シンプルなスタイルでも、しっかりと存在感を演出してくれる一枚です。
いかがでしたでしょうか。
スーツスタイルは、表地だけで選ぶものだとは私たちは考えていません。
もちろん、装いにおいて最も重要なのは表地であることに間違いありません。
しかし、外からは見えにくい裏地や、見える面積の小さなシャツ地にも、持ち主の“人となり”は確かに表れます。
あなただけのオーダースーツ。
その一着を形作るために、EGRETでは素材ひとつひとつの選択肢をご用意し、じっくりとご提案させていただきます。
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