新入荷情報 - 【MADE IN JAPAN】尾州地区より実直な服地が入荷しました。

2024.09.07【MADE IN JAPAN】尾州地区より実直な服地が入荷しました。

日本を代表する生地の産地、尾州から新たな生地が入荷しました。低速のションヘル織機を使用したものから、ビジネスに使いやすい色柄のものまで、多彩なバンチを取り揃えています。これらの生地は、古き良き日本の正確さと実直さが感じられる仕上がりですので、ぜひ最後までご覧ください。

尾州生地のご紹介

当店では、日本製の生地の魅力を“実直さ”として表現しています。生産量の多い英国やイタリア、中国、韓国、トルコなどに比べると使用できる糸の量が限られているため、色出しの幅が狭くなるのは避けられません。そのため、前述の国々と比べて風合いが控えめになることは仕方のないことです。

しかし、紳士服においては豊富な色数を必要としないことも多く、日本製生地の技術力の高さと正確性が大きな魅力に繋がっていきます。ベーシックな生地をクラシカルなサイズ感で仕立てることは当店でも多く、尾州の生地はそういったご要望に上手くお応えすることができます。

今回入荷した様々な生地のクオリティのなか、店主が一番気になったのがは目付380gのヘビーウェイトシリーズ。通常の織機の約1/10程度のスピードで織り上げる低速織り機 (ションヘル織機) で織り上げ、厚さがあるなかでもウール本来のふくらみと柔らかさを感じていただけます。

英国生地のようなしっかりとした質感は、9月半ばまでの暑い日に着用するには少々厳しいかもしれません。また、太番手糸特有のざらっとした肌触りは、お好みが分かれるところです。しかし、48番手双糸で目付380gの厚みは、防シワ性や耐久性に優れており、クラシックなスーツの生地として長年ご愛用いただけるシリーズとなります。

クラシカルな柄ですが、ネイビーにレッド、グレーにブルーといった良い塩梅の配色があるのもお勧めしたくなるポイントです。

目付380gの生地が分厚すぎると感じる方には、目付280-300gのシリーズをぜひご覧ください。このシリーズは、経糸に60番双糸、緯糸に48番双糸を使用しており、より滑らかな質感を実現しています。また、キャバルリーツイルの親戚にあたるホイップコードも取り揃えており、オッドトラウザーズとしても最適です。

いかがでしたでしょうか。尾州が織り上げる実直な生地コレクションをご紹介いたしました。華やかなシーンよりも、落ち着いたビジネス向けの生地としてご覧いただけると幸いです。ぜひチェックしてみてください。