新入荷情報 - 【素晴らしき国産生地】こだわりを感じさせる生地の数々をご紹介します。Super180'sの太番手生地 etc...

2024.08.21【素晴らしき国産生地】こだわりを感じさせる生地の数々をご紹介します。Super180'sの太番手生地 etc...

姫路のオーダースーツ店EGRETが取扱いしている生地の多くは英国・イタリア製のものです。スーツ発祥の地といわれている英国、その下職を担当していたイタリアには一日の長があります。世界中がマーケットであるそれぞれの国のブランドは、そもそも制作している生地量も日本製のものと大きく違い、注目度の高さにも差があります。それでは日本製の生地はダメなのか？というとそうではありません。

礼服に使われる黒さに拘る生地は日本独自のものであり、礼服には日本製の生地を使うべきです。またビジネスシーンにも実直なモノづくりをしている国産生地も遜色なくご使用いただけますので、スーツを作るうえで検討していただく候補として素晴らしい選択肢です。

そして今回、新たな国産生地の取扱いをいたします。運送コストが少ない“安さ”を追求したわけではなく、見てわかる強いこだわりを感じさせる生地に出会えたためです。

Super180'sの太番手生地

こちらが一番の注目生地。美しい艶を持ったこの生地は、Super180'sというカシミヤクラスの極細原毛を使った40番手という太い糸で織り上げています。ハリコシが特徴の一つである英国生地でも52番手が一般的なので、それよりも太いということです (番手は数字が小さい方が太くなります) 。

現在、在庫が有るのはこの7マーク。全て目付は390gで、ものによりクリアカットの具合が変わる秋冬服地です。Super180'sの糸どこでも作れるものではありませんので、入手した尾州の織元曰く、無くなり次第再生産はできないとのこと。無くなる前に一着自分用に作っておきたいなと思わせる素晴らしいクオリティです。

今回、バンチを2冊ですが、それとは別に1.5倍のサイズになった見本が20種類ほど到着しました。これはバンチで収録されているなかからピックアップされた代表的な生地です。生地が大きいのでよりイメージがしやすくなるかと思います。

特徴的なものをいくつかピックアップしてご紹介します。

数多くの青系統の色糸を選別して、経糸緯糸それぞれ違う青を組み合わせたネイビーの3色。目付320gと夏以外の3シーズンにご使用いただけます。

仕上げ段階で極限まで毛羽を取り除いた光沢のあるクリアなボディです。ウール100%ながらストレッチ性も兼ね備えています。

丹念に縮絨して仕上げたという目付380gの中肉フランネル。長年使用するうえで懸念される膝抜けにも安心なしっかりとした質感です。

細番手ウールにシルクを交織させ、目付265gと比較的ライトなボディに仕上げたで冬を除く3シーズン着用できるシリーズです。縦緯の色糸に変化を突かせた杢糸に仕上げています。

裏地やネクタイでも使用される朱子織 (サテン) を表地に取り入れたのがこちら。華やかな印象になる光沢感があります (目付365g) 。

いかがでしたでしょうか。良い意味での分かりやすさを持った国産生地をご紹介いたしました。着れば分かるという生地も多数ございますが、どちらかというと着る前にも分かる素晴らしいシリーズではないでしょうか。

兵庫県姫路市で拘りのスーツをお考えの際には是非一度お問い合わせいただけますと幸いです。