新入荷情報 - 2024年秋冬のESCORIAL (エスコリアル) も期待大な件。

2024.07.052024年秋冬のESCORIAL (エスコリアル) も期待大な件。

うだるような暑さの続く日々、EGRETのブログをお読みいただいている皆様体調を崩されておりませんでしょうか。ジャケット着用のまま炎天下を歩くのはなかなか厳しいものがあり、手で持って歩いている店主です。

本日は、夏の暑さを吹き飛ばすひんやりアイテムのご紹介というわけでは一切なく、暑い夏をより暑くしてしまいそうな秋冬生地でございます (笑) 。

仕立ての世界は仕上がりまでにお時間がかかり、冬に着るものを真夏にご依頼いただくのはよくあることです。過度にトレンドを追う事もないため、来年以降も長く着ていただける洋服ですので今年着れなくても、、、という考え方でもよろしいですがせっかくであればすぐに着たいと思うのも自然な考えです。

ということで、今年の秋冬レコメンドしたい生地、ESCORIAL (エスコリアル) が早速一部入荷しましたのでご紹介いたします。

ESCORIAL (エスコリアル) 2024 AW

スペイン王室御用達ウールESCORIALはこの春夏に初めて取扱いをしまして、早速お客様にお作りいただいたのがこのグレーのスーツ。

軽い目付で大柄なお客様のものであるにも関わらず仕立て上がりが美しいです。大きな面積であればあるほど、目付の重い方が仕上がりは安定しやすくなります。13μ(Super表記では200相当) という極端に細い原毛の230-250gでこの仕上がりは素晴らしいです。同じく評価の高いLUMB'S GOLDEN BALEにも共通するものがあります。

このスーツは春夏生地でして今回は秋冬生地です。バンチ自体はまだですが、自分用に依頼をかけていたグレンチェックが一足早く姫路まで到着しました。

画像では伝わりにくい部分ですが、カシミヤを思わせるタッチにハリコシを感じさせる不思議な質感の生地です。一般的なカシミヤよりも細い原毛を使ったフランネルなので肌触りが良いのは当たり前なのですが、それを考慮しても群を抜いた気持ちよさがあります。それでいて芯があるのはいったいどういう理屈なのでしょうか。

目付の低い春夏服地でも群を抜いた美しさでしたので、こちらも仕上がりを期待せずにはいられない生地です。

こちらがバンチとなるラインナップ。全て100% ESCORIAL WOOLという贅沢なクオリティで、目付はスーツ用からコート用まで310～550g展開されています。

バンチ到着がとても待ち遠しくなっているシリーズですので、是非ご期待ください。