新入荷情報 - 【レザーマニア必見】オーダーシューズ用の珍革まとめ “Elefant , Hippopotamus , Cape etc...”

2023.12.22【レザーマニア必見】オーダーシューズ用の珍革まとめ “Elefant , Hippopotamus , Cape etc...”

洋服や靴に限らず“人と違うものを持ちたい”という欲求は拘りが強ければ強い人ほど持たれていると思います。尚更オーダーするのであれば、自分だけのオンリーワンのものをというのは至極当然な流れです。

そんな強い拘りお応えができるよう洋服のオーダーに関しては常時1万種類以上の生地を取り揃えております。靴に関しても通常のスムース革 (それも飛び切り上等の) だけでなく、所謂マニアックな革をお取扱いしておりますので、本日まとめてご紹介をしていければと思います。

かっちりとしたスーツスタイルのビジネスシーンには不向きなものも多いですが、ビジネスにおいてもカジュアル化が進む昨今のジャケパンスタイルに対応する洒落た靴をお作り頂く事が出来るかと思いますので、是非最後までご覧ください。

RUSSIAN CALF -J&FJ BAKER-

その荒々しいシボ感とたたずまいからファンの多いRUSSIAN CALF。その歴史は18世紀まで遡り、広大に広がる白樺地区にて生産されていた高級皮革で西欧諸国へも輸出されており、当時高級品として扱われていたMOROCCO LEATHERよりも更に価値の高い革とされていました。

その特徴を当時の文献がこう表現しています。『unusual strength (並み外れた強さ) 』『great flexibility (優れた柔軟性) 』『almost impervious to water (水をほとんど通さない) 』。また、RUSSIAN CALFの代名詞でもある白樺のオイルの効果により防虫効果もあると言われています。

RUSSIAN CALFは製法不明のまま一時的に失われてしまいますが、1973年に200年前に沈没した船の中から大量のRUSSIAN CALFが見つかります。大部分は状態が良く無いものでしたが、一部の状態が良いものを塩抜きや乾燥などの再処理を施し、200年ぶりに蘇ります。

それを英国のタンナーJ&FJ BAKERが再現したのが当店で取扱いしているBAKER's RUSSIAN CALFです。

MARO CALF -DUPUY-

フランスの名門タンナーDUPUYの傑作レザーと呼ばれ、きめ細かいスムースな銀面を持ち、表面は細かい一方向に入る水シボが入っています。遠目からみるとシボ革に見えず、スーツと合わせても綺麗に収まります。

DAUPHIN -DEGERMANN-

現存する中ではフランス最古のタンナーDEGERMANNが作るDAUPHINはきめ細やかなシボが特徴で、某ラグジュアリーブランドVのバッグや革小物に使われている事でも知られています。

UTAH CALF -HAAS-

フランスのメゾンH、Cに革を提供している事で知られるタンナーHASSを代表する革が、UTAH CALFです。栗やミモザなどの植物を使ったタンニン鞣しで作られれ、固めの質感が多い一般的な型押しと違い、柔らかな質感を持つのが特徴で、何種類にも含ませたオイルの効果により、通常のカーフよりも耐水性に優れています。

CROSSBOARD SHOULDER -CHARLES・F・STEAD-

英国のCHARLES・F・STEADの革といえば最も有名なのがスウェードですが、CROSSBOARD SHOULDERという型押し革にも定評があります。名前の通り、牛の肩 (から背中の中ほどまで) を使った革です。肩は良く動かす部分ですので皺が大きく入っているケースがありますが、荒々しく深い型を押しているので問題が無く、むしろしなやかな繊維が細かいという利点を活かしているというのがCROSSBOARD SHOULDERの特徴です。オイルの効果も加わり、見た目以上に柔らかい履き心地を実現させることができます。

RUSSIAN CALF同様にひし形のパターンで、カントリーを感じさせるツイードジャケットのコーディネイトでも負けない力強さがあります。

CAVIAR SKIN -HAAS-

フランスのタンナーHASSが作るCAVIAR SKIN。ネットでコピペをして調べていただくと、某ラグジュアリーメゾンCがメイン素材として使っているのが分かります。キャビアのような丸い凹凸が特徴の型押し革です。

ELEPHANT

希少革といえば、真っ先に思いつくのがこのELEPHANT。ワシントン条約で、厳しく規制されていますので流通量の少ない革です。その特徴はイメージ通りの厚手でタフであり、独特なシボと凹凸があります。履き心地は柔らかく、靴にも適した革がELEPHANTです。

HIPPOPOTAMUS

カバです。地割れのような独特のシボが入ったHIPPOPOTAMUSは表面がヌバックになっています。

CAPE SEAL

CAPE SEALはオットセイです。SHARK SKINを大きくした柄が入っており、透明感のある質感が特徴です。しなやかで傷がつきにくく、水もはじく高い機能性を持っています。

ANTELOPE -KLEIN KAROO-

ANTELOPEはスウェードが有名ですが、表革にした時の表情は何ともインパクトがあります。オーストリッチの生産で有名な南アフリカのKLEIN KAROOのもので、ヌーが使われています。

いかがでしたでしょうか。革を見ているだけでどんな靴が仕上がってくるかワクワクさせてくれるコレクションの数々でした。

随時追記していきますのでお楽しみにお待ちください。