新入荷情報 - 今季のHARRISONS (ハリソンズ) も一味違います。REGENCY & SpringRam Coating

2023.09.30今季のHARRISONS (ハリソンズ) も一味違います。REGENCY & SpringRam Coating

スーツ生地の産地は大きくイタリアか英国に分かれます。柔らかで華やかなイタリア生地。堅牢でクラシカルな英国生地。どちらが良い悪いという訳ではなく、お客様の着用シーンやご要望に合わせて選んで頂く必要があります。

この度、新入荷した生地は英国を代表するようなメーカー、HARRISONS (ハリソンズ) のもので英国生地の良さを十二分に感じていただける素晴らしいコレクションです。昨日ご紹介したフォックスブラザーズ同様に、雑誌レイクにも掲載されておりました。

3つ掲載されているうちのUNIVERSAL (ユニバーサル) 、OYSTER (オイスター) の取扱いがあります。FINE CLASSICSはバンチがメーカーが切れており未展開で、リニューアルしたタイミングで仕入れる予定です。

UNIVERSAL

現代における一般的なスーツ生地の目付が300g程度なのに対して、ユニバーサルは465gがが中心のバンチ。ハリソンズの中で最も目付の重い (生地が分厚い) シリーズです。当店でお願いしている工房の方と話した際に、最も好きな生地と言われ、縫いやすさアイロンの効きやすさによる仕立て上がりの綺麗さは群を抜いているそうです。

OYSTER

オイスターも48番手双糸による目付400gと一般的なスーツ地と比較するとハリコシがあるシリーズです。ユニバーサル同様に十数センチ角の生地で見た際には派手さはなくとも、仕上がりの美しさが保証されている素晴らしい生地です。スミスウールンズのボタニーも似たクオリティですね。

そんなハリソンズに今回リニューアルしたREGENCY (リージェンシー) と、新登場となるSpringRam Coating (スプリングラムコーティング) をご紹介します。

REGENCY (リージェンシー)

2年ぶりのリニューアルとなるリージェンシー。『グローバルに活躍するビジネスマンに向けた生地』とハリソンズは提案します。目付280～300gと3シーズンにわたって活躍する絶妙なウェイトで、英国生地の中では軽量なボディでありながら、縦横双糸と耐久性も担保されています。『気品ある質感』にはエッジの効いたデザインも含まれ、ハリソンズ流のブリティッシュモダンが表現されたシリーズです。

私も一着リージェンシーからグレンチェックでスーツを仕立てており、シーズンをまたいで着用できる使いやすさ、仕上がり着心地の良さを実感しております。初めて英国生地でスーツを作りたいという方にもお勧めなのがリージェンシーです。

SpringRam Coating (スプリングラムコーティング)

スプリングラムコーティングは英国ハダースフィールドで紡績・織られた英国羊毛100％使用したコート生地コレクション。

使用している原毛はチェビオット種を中心にブレンドされています。チェビオット種はイングランドとスコットランドの境にあるチェビオット丘陵に生息している事から名付けられており、低い気温かつ曲がりくねった谷が交差する荒野の丘陵地形の場所で育つため、しっかりとしたハリコシのある毛になります。弾力を感じさせ型崩れしにくい特徴がありますので、強撚との相性が良くシワになりにくい生地を作るのに適しています。

目付は625/655gと肉厚で、ハリソンズ曰く『長い年月愛していただける』という質実剛健なコートをお仕立て頂けます。

くしゃっと手でつかんでも反発するように元の形状に戻ります。急角度の綾目でキャバリーツイルに似た織り方が採用されています。

ベージュ、ブラウン、グリーン、カーキ、ネイビー、グレーの6種類。ネイビー、グレーはビジネスでもご活用頂きやすい色目です。

さて、スプリングラムコーティングを紹介いたしましたが、スプリングラムと聞いて、聞いたことがあるとお思いになられた方は立派なハリソンズファンです (笑) 。そうです、スプリングラムにはスーティングもございます。

こちらも弾力とハリがあり、シワになりにくい強撚糸を使用しています。私も大好きなマットウーステッドで、奥行きを感じさせる色合いも素敵なコレクションです。

いかがでしたでしょうか。当店でもご支持頂く事のおおい英国ブランド、HARRISONS (ハリソンズ) の新作&リニューアル生地をご紹介いたしました。どういったイメージの洋服を作るかで選んで頂く生地は変わります。是非、拘りの洋服をお考えでしたら一度お問合せいただけますと幸いです。