新入荷情報 - CANONICOの新作をご紹介。いつものベーシック？のんのん少し攻めたチョイスが素晴らしいです。

2023.07.14CANONICOの新作をご紹介。いつものベーシック？のんのん少し攻めたチョイスが素晴らしいです。

イタリアを代表する服地ミルのCANONICO (カノニコ) から2023-24秋冬コレクションが入荷してまいりました。カノニコと言えば、ベーシックで中庸なイメージがあられる方もいらっしゃると思いますが、今期のコレクションはベーシックを抑えつつ、少し攻めたデザイン性の高いものが展開されています。

クラシカルでありつつ、オーダーの楽しさを感じやすいコレクションでございますので、本日のブログでご紹介してまいりたいと思います。

まずはフランネル

生地の展示会レポートでも触れた部分となりますが、各ブランドフランネル、サキソニー、カシミヤといった起毛素材に力を入れているように思います。カノニコでは、グレンチェックやチョークストライプ、ハウンドトゥース、無地とクラシカルな柄が40種類ほどラインナップされている一方で、、、

ブラックウォッチ風なものが含まれたタータンチェックや、デニム風の織り方をしたもの、ネルシャツのようなアメカジを感じさせるチェック柄等、フランネルのデザイン幅が非常に広いです。クラシカルなフランネルの三つ揃いスーツから、ネルシャツ風のチェック柄を用いてスポーツジャケットにしたり、様々なご提案が出来るかと思います。

続いて、秋冬カノニコで多くの方よりご支持頂いているカバートシリーズ。急角度の綾がはっきりと見えているので、どちらかというとキャバルリーツイルと言う織り方になりますが、生地の名前はカバートです。細かいことを気にしてはいけません (笑) 。

ハリコシがあり、オッドトラウザーズとしてもスーツとしても、コートにも使える優秀な生地です。

最近のカノニコの代名詞と言えば、あえて太い繊維を使用する21μ。こちらはその中でもボーソレイルとスーパーブリオというシリーズ。370、360gとしっかりとした生地感であり、カノニコはイタリアのブランドですが、英国的な仕立て映えのするシリーズがこれです。

変ってこちらはSuper150'sの極細原毛を使用したリベンジというシリーズ。一般的な150のものよりも糸の紡績が工夫されており、艶感がそこまで出るわけではありませんが、仕立て上がりと肌触りの良さは素晴らしいものがあります。

最後に後染めのシリーズがこちら。SCABALのCAPRIをご紹介した際にも書いておりますが、後染めによりクリアな色合いを出す事が出来ます。先染めでは出しにくい色が作れるため、スポーティなセットアップなどにお勧めの生地です。

いかがでしたでしょうか。これ以外にもダブルフェイスのコート地やSuper110'sのペルニエールは定番のスーツ素材等幅広いコレクションを楽しんでいたけるカノニコの秋冬生地バンチです。

まだまだ暑い日が続きますが、オーダー業界は特段季節を気にしてご依頼いただくものではありません。もちろん出来てすぐ着用するのは楽しいものですが、今年だけでなく来年以降もご着用いただけるような、長く愛用していただけるような、そんな洋服をお仕立ていたしますので、拘りの洋服をお探しの方は是非一度お問い合わせいただけますと幸いです。