SOLBIATI (ソルビアッティ) の2023年春夏新バンチ S20-ART DU LIN (アート デュ リン)
昨日、取引している生地屋さんから電話がありまして、『良い値段するんだけどとても格好良い生地があって、鳥形さんところどうですか?』とのこと。
目の肥えている取引先の方なので二つ返事で、ハイ!とお答えして本日到着となりました。
ART DU LIN (アート デュ リン) という今年リニューアルした、ソルビアッティの最上級コレクションです。
ソルビアッティについては以前のブログでご紹介いたしましたが、日本では取扱いの少ないブランドのためか、ソルビアッティとカタカナで検索すると一番上に、アルファベットだと今のところ9位くらいにくるという、コツコツこだわりを発信している賜物でしょうか (笑) 。
アート デュ リンに使われているのは北ヨーロッパで栽培された世界で最も美しいリネンです。フランスからオランダにかけての海岸北側にある、強風と頻繁な雨に襲われる地域で育ち、自然の天候がそれをとても洗練されたものにしています。
そんな比類のないクオリティとブランド自負するリネンを3PLY糸にすることで大変ソフトな質感ながらパンツにも耐えうるため、スーツでのご着用が可能です。ジャケット、トラウザーズ、ブルゾンといったスポーティなアイテムにもお使いください。
加えて目付が2種類あり前半410/420gと後半530gと秋冬物を思わせる厚みがあります。この厚みがより良いドレープを生み、シワを少なくさせます。どんな方にもお勧めする生地ではなく、究極なリネンスーツをお考えの方に是非ともご覧いただきたいシリーズです。
ART DU LIN 100%LINEN 410-420g/m
ART DU LIN 100%LINEN 530g/m
一般的にイメージするバリっとした質感ではなく目付の重さを感じさせないソフトな風合いで、美しい色出しも魅力的です。
先日、いつもご愛顧賜っているお客様よりW BILLのアイリッシュリネンでトラウザーズのオーダーを頂戴しました。バリっとしたクラシカルなリネンも大変素敵なので、このソルビアッティとお迷い頂きたい部分でもあります。
リネンと言っても質感はそれぞれあり、どういうリネンの洋服をお作りになりたいかイメージが大切です。W BILL、ソルビアッティ、メゾンエラー、スペンスブライソン etc... 趣向品ともいえるリネンの生地をここまで取り扱うのは店主の趣味によるところです (笑) 。
着用すると気分の高まる、こだわりの一着を見つけるお手伝いができますと幸いです。
引用:https://www.gentlemansgazette.com/
>>追記①:映画、華麗なるギャツビーなどを見ているとリネンのスーツが度々登場してきます。ブルックスブラザーズ製の体型に合った三つ揃いスーツを (空調のしっかりしていない時代なので) 汗だくになりながらも着ている姿がとても格好良く写ります。この画像を探しながら改めてギャツビーを見たくなってきました。
>>追記②:再度ギャツビーを鑑賞しまして、原作がアメリカにおける名著と言われるだけあり何度見ても面白かったです。ディカプリオ盤とロバートレッドフォード盤があり、ラグジュアリーさはディカプリオ、仕立ての美しさはレッドフォードだなと洋服屋目線でついつい見てしまいました (笑) 。このピンクの生地はレッドフォードが街に出かける際に着用していたスーツに瓜二つです。日本国内で三つ揃いで着用するには少々勇気のいる色味ですが、オッドアイテムとして別々にご使用になられる分にはご普段よりお使いいただけるのではないかと思います。
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