新入荷情報 - “FEARNOUGHT” ダグデールブラザーズ ( DUGDALE BROTHERS )

2022.09.10“FEARNOUGHT” ダグデールブラザーズ ( DUGDALE BROTHERS )

日本で知名度のある生地ブランドが、そのまま英国・イタリア・フランスといった世界中のテーラーで活用をされているかといえばそういう訳ではなく、知名度が低くても優れたブランドはあり、それは各テーラーの作りたい洋服の方向性によって取捨選別されています。

また、高級生地＝ゼニア・ロロピアーナといった艶のある高番手生地というのも単なるイメージであり、高級生地は綺麗だが耐久性が無い、なんて言われ方もする原因の一つです。ゼニアやロロピアーナが素晴らしいブランドであることに疑いようがありませんが、十年、二十年という着用を目指したい方にとって良い生地であることは少ないです。

本日ご紹介するDUGDALE BROTHERS (ダグデールブラザーズ) のFEARNOUGHT (ファーノート) は、日本での知名度こそ高くありませんが、素晴らしい生地である事をEGRETは知っています。シリーズ名の意味である“重い生地”そのままの生地であり、クラシックなモノづくりを好む方にこっそりとお教えしたい素晴らしいコレクションが収録されています。

DUGDALE BROTHERS　“FEARNOUGHT”

ダグデールブラザーズは創業から120年を超え、歴史のあるマーチャント (服地商社) で、英国のモノづくりに欠かせないクラシカルな生地を提供しています。英国の多くの生地ブランドがイタリア・アメリカといった海外の大資本傘下にはいっていくなか、ダグデールブラザーズは、ハダースフィールドに拘り伝統を守り続ける貴重な英国資本の会社です。

彼らの作る生地からは、伝統を大切にしながら (何十年も前から存在するバンチもあります) 、モダンなエッセンスも意識したモノづくりを感じさせます。

新作のファーノートは、20世紀初頭の挑戦的な精神にインスパイアされた、丈夫で美しい生地のシリーズです。1900年代初頭にオーストラリアのメリノウールだけで作られたダグデール最初の生地を、現代の素材と技術で復活させています。目付は500gとEGRETで取り扱うスーツ生地の中でもトップクラスに重く厚い生地でありながら、ダグデールブラザーズ独自の仕上げ方法で、コシがありながらソフトな質感を実現させています。

この質感、色、柄どれをとっても素敵です。ソリッドやヘリンボーンといった普遍的なものも良いですが、ヴィンテージ生地を思わせるクラシカルな柄につい目が留まります。

アイロンの効き具合には定評があり、ある程度の工房で仕立てても素晴らしい仕上がりが期待できますが、これだけ貴重で重い目付のものであればフルハンドメイドで贅沢に仕立てていただくと、末永くご愛用頂ける相棒が仕上がる事請け合いです。生地も着用する毎に身体に馴染んでいくことでしょう。

FEARNOUGHT (ファーノート) 全コレクション

ソリッド、ヘリンボーンはスーツとして、柄物はジャケット or パンツ単品にお勧めなダグデールブラザーズのファーノート。クラシックなモノ作りがお好きな方は是非一度ご覧いただけますと幸いです。